豪州、重要鉱物で12億ドルの戦略的備蓄。中国依存からの脱却へ
オーストラリア政府が発表した12億豪ドルの重要鉱物戦略的備蓄。アンチモン、ガリウム、レアアースを重点に中国の供給独占に挑みます。G7との連携や防衛産業への影響、最新の地政学的動向を解説します。
中国が握るサプライチェーンの「急所」を突く、12億豪ドル規模の大勝負に出ました。オーストラリア政府は、先端技術や防衛産業に不可欠な重要鉱物の戦略的備蓄に関する詳細を明らかにしました。
豪州 重要鉱物 戦略的備蓄 12億ドル の全容と中国のシェア
今回の計画で焦点となるのは、アンチモン、ガリウム、そしてレアアースの3つです。これらの鉱物は半導体や戦闘機、再生可能エネルギー設備に不可欠ですが、供給網の多くを中国が支配しています。
| 鉱物名 | 中国の世界シェア | 主な用途 |
|---|---|---|
| アンチモン | 48% | 弾薬、夜視鏡、難燃剤 |
| ガリウム | 98% | 集積回路、半導体、レーダー |
| レアアース | 69% | 永久磁石(戦闘機用)、医療機器 |
オーストラリアのジム・チャマーズ財務相はワシントンを訪問し、G7プラスの財務相会合でこの計画をアピールしました。市場の混乱が生じた際、同盟国への供給を保証する「最も信頼できるパートナー」としての地位を確立することが狙いです。
地政学的リスクに対応する新たな金融手法
この備蓄計画の鍵は、政府による「オフテイク契約(引き取り契約)」の促進にあります。政府系金融機関を活用し、採掘が始まる前から買い取りを保証することで、リスクの高い鉱山開発への投資を呼び込みます。米国も北極圏の資源確保を模索するなど、重要鉱物争奪戦は激化しており、今回の豪州の決定は極めて「ジオエコノミック(地政経)」的な判断と言えます。
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