アデン国際空港で全便が運航停止。イエメン暫定政権と分離独立派の対立が激化
2026年1月2日、イエメンのアデン国際空港で全便が運航停止。暫定政府と分離独立派STCの対立が激化し、サウジアラビアとUAEの思惑も交錯。運航停止の真相と今後の影響を詳しく解説します。
かつての安定は、再び不透明な雲に覆われました。 2026年1月2日、イエメン南部のアデン国際空港において、すべての航空便の運航が停止されました。ロイター通信によると、今回の事態はイエメンの暫定政府と、分離独立を掲げる南部過渡評議会(STC)との間で高まっている緊張が直接的な原因とされています。
アデン国際空港の運航停止背景とSTCの動向
STCは形式上、2015年から続くフーシ派との戦いにおいて、サウジアラビア主導の連合軍の一部として活動してきました。しかし、その一方でイエメン南部での独立国家樹立を模索しており、2025年12月にはサウジアラビアと国境を接するハドラマウト州やマフラ州へ軍事作戦を拡大し、暫定政府との摩擦が急速に激化しています。
今回の運航停止について、STC側の輸送省は「サウジアラビア側がアデン発着便に対してジェッダでの検査を義務付けるという新たな要求を突きつけてきたためだ」と主張しています。特にアラブ首長国連邦(UAE)との間の定期便が対象となっており、STC側はこの措置に強い不快感を示しています。
資金密輸阻止か、政治的圧力か
一方で、サウジアラビア側は運航制限への関与を否定しています。イエメン大統領指導評議会のアドバイザーであるタベト・アル=アフマディ氏はアルジャジーラの取材に対し、今回の制限は「STCによる資金の密輸を阻止するための措置である」と認めました。政府側は全便の停止を望んでいるわけではなく、特定のルートにおける監視を強化したい考えです。
今週初めには、UAEがイエメンからの対テロ部隊の自発的な撤退を発表したばかりでした。しかし、サウジアラビアがUAEに関連すると見られる武器輸送を阻止するなど、連合軍内の亀裂も深まっています。イエメン暫定政府のラシャド・アル=アリミ議長は、STCがこれ以上の軍事的専横を続けるのであれば、「深刻な結末を招くことになる」と警告を発しています。
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