ハンファ・エアロスペース、ポーランドと5兆ウォン規模の天武輸出契約を2025年末に締結

5兆ウォンを超える巨額の契約が、年末の防衛市場を揺るがしています。韓国の防産大手であるハンファ・エアロスペースは、2025年12月29日、ポーランド政府および現地の防衛企業と、多連装ロケットシステム（MLRS）「天武」の第3次輸出契約を締結する見通しです。業界筋によると、今回の契約規模は5兆ウォン（約34.8億ドル）を上回るとされており、K-防衛の圧倒的な存在感を再び証明する形となりました。

ハンファ・エアロスペースのポーランド戦略：天武 2025 契約の詳細

今回の合意は、ハンファ・エアロスペースとポーランド最大の民間防衛企業であるWBエレクトロニクス、そして同国政府の間で交わされます。これは2022年（約5兆350億ウォン）と2024年（約2.2兆ウォン）の契約に続く第3段階のプロジェクトです。特筆すべきは、単なる製品の提供にとどまらず、現地でのミサイル製造に向けた合弁会社の設立など、長期的な協力関係が構築されている点です。

外交的支援と欧州での影響力拡大

署名式には、イ・ジェミョン大統領の特使としてカン・フンシク秘書室長が出席する予定です。韓国政府がこれほど高いレベルの代表を派遣することは、この契約が経済的利益を超えた、国家間の戦略的パートナーシップの象徴であることを示唆しています。