トランプ氏、人気司会者コルベア氏に「眠らせろ」－ 深夜番組への攻撃が激化

「メリークリスマス！」— この言葉と共に、ドナルド・トランプ氏は聖なる夜に祝福とは程遠いメッセージを発信しました。エンターテインメント・ウィークリーによると、トランプ氏は2025年12月24日、自身のSNS「Truth Social」で、人気深夜番組の司会者スティーブン・コルベア氏を名指しで批判し、「彼を眠らせるべきだ」という過激な表現で攻撃。政権とメディアの対立は、ホリデーシーズンにも関わらず、さらにエスカレートしています。

「才能なき哀れな列車事故」

トランプ氏は投稿で、「スティーブン・コルベアは、ショービジネスで成功するのに必要な才能も何もない、哀れな列車事故だ」と断じました。さらに、「CBSに解雇された今、彼は憎悪を燃料に走っている。歩く死人だ！ CBSは今すぐ彼を『眠らせる』べきだ。それが人道的措置というものだ！」と続けました。コルベア氏の番組「レイト・ショー」はすでにCBSによって打ち切りが決定しているにもかかわらず、攻撃は止まりませんでした。

メディア全体への宣戦布告

トランプ氏の怒りの矛先は、コルベア氏個人にとどまりませんでした。彼は「最悪の深夜番組司会者がいるのはどこだ？ CBSか、ABCか、NBCか？」と問いかけ、「彼らには共通点が3つある。高給、無能、そして超低視聴率だ！」と主張。さらに、自身に批判的な報道姿勢を理由に、テレビネットワークの「非常に価値ある放送免許を取り消すべきではないか？私はイエスだ！」と、免許剥奪まで示唆しました。

しかし、トランプ氏の望み通りには進まないようです。ジミー・キンメル氏、ジミー・ファロン氏、セス・マイヤーズ氏といった他の人気司会者たちは、それぞれ放送局との契約を延長済みです。キンメル氏は2027年5月まで、ファロン氏とマイヤーズ氏は2028年まで司会を続ける契約を結んでおり、彼の任期中の大半で番組に出演し続けることになります。