尹錫悦前大統領の内乱罪裁判が最終公判へ:死刑求刑の可能性と韓国憲政史の岐路
2026年1月10日、韓国の尹錫悦前大統領の内乱罪裁判が最終公判を迎えます。死刑求刑の可能性も取り沙汰される中、国会封鎖や戒厳令布告の法的責任が厳しく問われています。韓国憲政史に残る歴史的裁判の背景と展望を解説します。
韓国憲政史を揺るがした「あの日」から約1年。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の命運を決める内乱罪裁判が、いよいよ最終局面を迎えます。聯合ニュースによると、ソウル中央地裁は2026年1月10日午前9時20分から、尹前大統領に対する最終公判を開く予定です。
尹錫悦前大統領の内乱罪裁判:焦点となる求刑内容
今回の裁判の最大の注目点は、検察側がどの程度の刑量を求めるかという点です。チョ・ウンスク特別検察官率いる捜査チームは、内乱の首謀者に適用可能な刑罰として、死刑、無期懲役、または禁錮刑のいずれかを求刑する見通しです。法曹界では、最終的な判決は2026年2月初旬に言い渡される可能性が高いと見ています。
尹前大統領は、2024年12月3日に違法な非常戒厳を布告し、軍や警察を動員して国会を封鎖したほか、国会議員による解散決議を妨害しようとした疑い(内乱首謀など)に問われています。また、当時の国会議長や与野党代表の拘束を命じたことも、憲法秩序を破壊する行為と見なされています。
繰り返される歴史:全斗煥・盧泰愚両氏との類似性
今回公判が行われる法廷は、かつて1996年に全斗煥氏と盧泰愚氏がクーデターの罪で裁かれた場所と同じです。当時、検察は全氏に死刑を、盧氏に無期懲役を求刑しました。韓国は1997年以降、死刑を執行しておらず、実質的な死刑廃止国とされていますが、元国家元首に対する極刑の求刑そのものが持つ象徴的な意味は極めて大きいと言えます。
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