XRP、重要支持線1.93ドルを割り込む。1.77ドル防衛失敗なら0.80ドルまで急落のリスク
XRPが重要支持線1.93ドルを割り込み、売り圧力が強まっている。専門家は次の節目1.77ドルを維持できなければ、0.80ドル水準まで急落するリスクを指摘。最新の市場分析と今後の価格見通しを解説。
リード
暗号資産XRPは週末、重要な価格帯であった1.93ドルの支持線を割り込み、売りが優勢な状況となっています。コインデスクのデータによると、この下落は出来高の増加を伴っており、投資家の間で警戒感が高まっています。専門家は、次の節目である1.77ドルを維持できなければ、価格は0.80ドル付近まで大きく下落する可能性があると指摘しています。
市場の動向
この値動きは、ビットコインが反発に苦戦するなど、暗号資産市場全体でリスク回避の動きが広がる中で発生しました。特にXRPは、今月はじめに心理的な節目である2.00ドルを失ってから、価格の脆弱性が指摘されていました。その後の反発も勢いが続かず、買い手の力が弱いことを露呈していました。
テクニカル分析によると、XRPは米国時間の取引で出来高が急増し、1.93ドルの支持線を突破しました。特に協定世界時(UTC)13時頃には、24時間平均を約78%上回る約9,380万トークンの出来高を伴い、一時1.897ドルまで下落。これにより、これまで支持線として機能していた価格帯が、今後は抵抗線として意識されることになります。
PRISM Insight: 投資家が注目すべき水準
オンチェーン分析を手がけるGlassnodeのデータは、1.77ドルを下抜けた場合、過去に大規模な買い集めが見られた0.80ドル付近まで、顕著な買い支え(実現供給量)が薄くなることを示唆しています。これは、1.77ドルがXRPの中期的な価格動向を左右する極めて重要な「最後の砦」であることを意味します。この水準を維持できるかどうかが、今後の短期的な見通しを決定づけるでしょう。
今後の見通し
現在、XRPの短期的な見通しは弱気に傾いています。今後の価格動向で注目すべきポイントは以下の通りです。
- 新たな抵抗線: これまで支持線だった1.93ドル~1.95ドルが抵抗帯として機能します。
- 短期的な防衛線: まずは1.90ドルを維持し、さらなる売りを防ぐ必要があります。
- 決定的な下落リスク: 1.77ドルを明確に割り込むと、次の主要な支持線である0.80ドルまで下値余地が拡大する恐れがあります。
価格が回復基調に戻るには、出来高の増加を伴って1.93ドルを迅速に回復することが不可欠です。現状では売り方が主導権を握っており、買い手の確信が弱い状態が続いています。
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