「ユミの細胞たち3」、笑いが止まらない現場の空気
キム・ゴウンとキム・ジェウォンが「ユミの細胞たち3」のメイキング映像で見せた自然体の掛け合い。韓国ウェブトゥーン原作ドラマが世界に問いかけるものとは。
「まだそんなに仲良くないから」——その一言で、現場全員が笑い崩れた。
「ユミの細胞たち3」のメイキング映像が公開された。冒頭、キム・ゴウンが「ユミです」、キム・ジェウォンが「スンノクです」と自己紹介しながら腕を組む。しかし次の瞬間、キム・ゴウンはさっと腕を離し、「まだそんなに仲良くないから」とおどけて見せる。その言葉にキム・ジェウォンが声を上げて笑い出す——この短いやり取りが、ファンの間で瞬く間に話題となった。
スクリーンの外で生まれるケミストリー
韓国のエンターテインメントにおいて、「現場の空気感」は作品の質と切り離せない要素として語られることが多い。俳優同士の自然な関係性が画面越しに伝わるかどうか——それはどれだけ脚本が優れていても、演出だけでは作り出せないものだ。
今回公開されたメイキング映像は、まさにその「作れないもの」を映し出している。キム・ゴウンは2021年・2022年に放送されたシーズン1・2でユミ役を演じ、高い評価を得た。シーズン3では新たな相手役としてキム・ジェウォンが加わり、ふたりの関係性がどう描かれるかに注目が集まっている。メイキング映像はその答えを直接示すものではないが、現場の雰囲気が良好であることを十分に伝えている。
ウェブトゥーン原作という「設計図」の強み
「ユミの細胞たち」は、イ・ドンゴンによるウェブトゥーン作品を原作とする。主人公ユミの感情を「細胞」たちが擬人化して動かすという独特の構造は、原作ファンの間で長年支持されてきた。ドラマ化にあたっては実写パートとアニメーションパートを組み合わせるという手法が取られ、これがK-ドラマの中でも特異な表現形式として評価された。
日本においても、ウェブトゥーン原作コンテンツへの関心は着実に高まっている。LINEマンガやピッコマなどのプラットフォームを通じて韓国発のウェブトゥーンが広く読まれるようになり、映像化作品への入口としても機能している。「原作を知っているからこそドラマを見る」という導線は、コンテンツ産業における新しい消費パターンとして注目に値する。
「関係性の物語」が持つ普遍性
シーズン3が描くのは、新しい恋の始まりだ。ユミとスンノクがどのように距離を縮めていくか——その過程こそが、このシリーズが世代を超えて支持される理由のひとつでもある。メイキング映像の「まだそんなに仲良くないから」というセリフは、偶然にも作品のテーマと重なって見える。スクリーンの内外で「距離が縮まっていく様子」を観客は楽しむことになる。
日本のドラマ文化においても、俳優同士の「リアルな関係性」への関心は根強い。共演者同士の自然な掛け合いや、撮影現場の雰囲気が作品の魅力を底上げするという感覚は、日韓のファン文化に共通する感性かもしれない。
記者
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