米ICE、ボルティモアで発砲し2人負傷。移民取締りの現場で緊張が先鋭化
メリーランド州ボルティモア郊外で、ICE(移民・関税執行局)の捜査官が逮捕を逃れようとした車両に発砲し2名が負傷。ミネソタ州でも同様の事件が発生しており、移民取締りの現場で緊張が高まっている。
これは正当な法執行なのか、それとも過剰な実力行使なのか?米国メリーランド州ボルティモア郊外で、移民・関税執行局(ICE)の捜査官が車両に発砲し、2人が負傷する事件が発生した。当局によれば、運転手は逮捕を逃れようとしていたという。この事件は、わずか数日前にミネソタ州で起きた同様の事件に続くもので、米国の移民取締りの最前線で緊張が高まっていることを示唆している。
ボルティモア郊外での発砲事件
米国国土安全保障省(DHS)の発表によると、事件が起きたのは水曜日。メリーランド州グレンバーニーで、ICEの捜査官が、米国内に不法滞在しているとみられるポルトガル出身とエルサルバドル出身の男性2人を逮捕しようと試みた。捜査官が車両に近づき、エンジンを停止するよう命じたところ、運転手は従わずにICEの複数の車両に突っ込んだという。
DHSは公式Xアカウントへの投稿で、「捜査官たちは自らの命と公共の安全に危険を感じ、自己防衛のために武器を使用し、運転手に命中させた」と説明した。その後、車両は建物2棟の間で大破し、同乗者も負傷した。負傷した2人は治療を受け、ICE捜査官に負傷者はいなかった。
相次ぐ同様の事件と政治的背景
ABCニュースによれば、この事件は日曜日にミネソタ州で発生した事件と類似している。この事件では、キューバ出身の男性が逮捕に抵抗し、ICEの車両に体当たりを試みたため、捜査官が発砲した。立て続けに発生したこれらの事件は、移民取締りの現場における物理的な抵抗が増加している可能性を示している。
DHSは、「不法滞在者や暴力的な扇動者がICEに積極的に抵抗するよう煽る動きが続けば、より多くの暴力事件につながるだけだ。過激な言説はやめなければならない」と述べ、抵抗を助長する言説が背景にあるとの見方を示した。メリーランド州のウェス・ムーア知事はXで事件を「認識している」とし、調査の進展に応じて情報を提供していくと投稿した。
記者
関連記事
トランプ大統領の訪中に対し、民主・共和両党が警戒感を示した。台湾問題や対中戦略競争を巡る米議会の反応と、日本への影響を多角的に分析する。
ボストンの連邦判事が、トランプ政権の移民申請停止政策を「違法・差別的」と判断し差し止め命令を発令。39カ国出身者への審査保留が争点となった訴訟の詳細と、日本在住外国人への影響を解説します。
ワシントンのホテルで開催中のホワイトハウス記者晩餐会で銃撃事件が発生。容疑者コール・トーマス・アレン(31歳)の人物像と事件の背景、米国社会への影響を多角的に分析します。
2026年4月26日、ワシントンのホテルで開催されたホワイトハウス記者晩餐会で銃声が響き、トランプ大統領がシークレットサービスに護衛され退場。容疑者はカリフォルニア州出身とされ、捜査が進む。事件の背景と意味を多角的に分析。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加