2026年の世界最大のリスクはトランプ氏?ユーラシア・グループが予測する中国「エレクトロ・ステート」への転換
2026年の世界情勢を左右するのは米国の政治混乱と中国の技術覇権です。ユーラシア・グループの予測に基づき、トランプ政権のリスクと中国の「エレクトロ・ステート」化がもたらす影響を詳しく解説します。
2026年、世界を揺るがす最大の不安定要因は中国ではなく「米国そのもの」になるかもしれません。政治リスク専門のコンサルティング会社、ユーラシア・グループは、2026年1月5日(現地時間)に発表した年次報告書で、再選を果たしたドナルド・トランプ大統領下の米国を、世界最大の地政学的リスクとして指名しました。一方で、中国は製造業とクリーンエネルギーの覇権を握り、米国との差をさらに広げる可能性があると分析しています。
ユーラシア・グループ 2026年 リスク:内政に揺れる米国と独走する中国
ユーラシア・グループの会長イアン・ブレマー氏は、「米中間の差し迫った衝突が最大のリスクなのではない」と述べています。むしろ、世界で最も強力な国家である米国が、自ら築き上げた国際秩序を解体し始めていること、つまり米国内の政治的混乱こそが最大の問題であると指摘しました。報告書によると、トランプ政権は権力のチェック機能を排除し、政府機関を対立勢力の攻撃に利用する動きを強めているとされています。
これに対し、中国は「エレクトロ・ステート(電子国家)」という新たな段階へ移行しようとしています。これは、化石燃料に依存した経済から、電気エネルギーと製造技術を基盤とした経済へ脱皮することを指します。中国はすでに以下の分野で圧倒的なシェアを誇っています。
- リチウムイオン電池:世界生産の4分の3
- ネオジム磁石(モーター用):世界生産の90%
- 太陽光パネル、風力タービン、電気自動車(EV)、商用ドローン、ロボット産業における主導権
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