タイとカンボジアが停火合意：101人の犠牲者を出した激しい国境紛争に休止符
タイとカンボジアが国境紛争の停火に合意。20日間で101人が死亡、50万人が避難した激しい戦闘に終止符。トランプ大統領やアンワル首相の仲介を経て、ASEANが監視にあたります。
銃声は止みましたが、真の平和への道のりはまだ遠いようです。タイとカンボジアは2025年12月27日、ここ数年で最悪とされる激しい国境紛争を停止することで合意しました。
20日間の激戦が残した爪痕
今回の停火合意により、少なくとも101人の死者と50万人以上の避難民を出した20日間にわたる戦闘に終止符が打たれました。戦闘では戦闘機による出撃やロケット弾、迫撃砲の応酬が行われ、両国の国境地帯は緊迫した状況が続いていました。両国の国防相による共同声明では、現在の部隊配置を維持し、追加の兵力増強を行わないことが明記されました。
国際的な仲裁と今後の展望
この紛争の背景には、以前にドナルド・トランプ米大統領とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相が仲介した停火が12月初旬に崩壊した経緯があります。今回の新たな合意は、地域連合であるASEANの監視チームによってモニタリングされる予定です。また、合意が72時間維持されれば、タイ側に拘束されていた18人のカンボジア人兵士が送還される見通しです。
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