握手と空爆の矛盾:タイ・カンボジア国境紛争が再び激化、避難民は100万人に
タイとカンボジアの停戦協議が進む中、タイ軍が空爆を実施。41人が死亡、100万人が避難する人道危機の中、米中も仲介に乗り出しました。
和平への握手を交わそうとする裏で、空からは爆弾が降り注いでいます。停戦に向けた協議が進む中、タイ軍がカンボジアとの紛争地域に対して空爆を実施しました。平和を求める対話のテーブルと、激しい戦闘が続く戦場が同時進行するという異例の事態となっています。
協議の最中に放たれた40発の爆弾
ロイター通信などの報道によると、2025年12月26日、タイ空軍はF-16戦闘機を投入し、国境付近の拠点を攻撃しました。タイ側は「民間人が退避した後の軍事拠点を効率的に攻撃した」と主張していますが、対するカンボジア国防省は、約40発の爆弾が投下され、民家が破壊され複数の負傷者が出たと強く反発しています。
この攻撃が行われた当時、両国の代表者は国境近くの検問所で3日目となる停戦協議を行っていました。タイのアヌティン首相は「今回の署名が最後になることを願っている」と述べ、平和への期待感を示していましたが、現場の状況は依然として深刻です。
100万人が故郷を追われる人道危機
両国の対立は1世紀以上前から続いていますが、今年7月24日にロケット弾攻撃が激化して以降、事態は悪化の一途を辿っています。今回の戦闘再開により、これまでに少なくとも41人が死亡し、避難を余儀なくされた人々は約100万人に達しています。
双方が条件に合意すれば停戦協定を結べる。人々が家に帰れるよう、これが最後の紛争になることを望む。
現在、約800kmに及ぶ国境線のほぼ全域で小競り合いが続いています。この事態を重く見た米国と中国も仲介に乗り出しており、12月27日には両国の国防相が協議に加わる予定です。対話の継続が実際の戦闘を止める決定打となるかが焦点となっています。
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