シリア アレッポ 停戦崩壊 2026:シェイク・マクスード地区をめぐる攻防と人道危機
2026年1月、シリア・アレッポで停戦合意が崩壊。シリア軍がクルド勢力の拠点シェイク・マクスード地区に進攻し、14万人以上が避難を余儀なくされています。米国やトルコの介入が続く中、宗派間対立の激化が懸念されます。
握手は交わされましたが、その手にはまだ力が込められていました。2026年1月10日、シリア第二の都市アレッポで、シリア新政府軍とクルド勢力との間で結ばれた停戦合意がわずか数日で崩壊しました。ロイター通信によると、シリア軍はクルド勢力の拠点であるシェイク・マクスード地区の制圧を開始し、市街戦が激化しています。
シリア軍のアレッポ進攻:シェイク・マクスード地区の攻防
土曜日の朝、数十人のクルド人戦闘員がアレッポを離脱したことが確認されました。しかし、アフメド・アルシャラア大統領率いるシリア軍は、依然として地区内に頑強な抵抗勢力が残っているとして、掃討作戦を継続しています。この衝突により、今週だけで14万人以上が住む場所を追われる事態となっています。
現場のロイター記者によれば、シリア当局はクルド人の治安部隊「アサイシュ」のメンバーとされる約100人を拘束し、バスで移送しました。一方で、アサイシュ側は「離脱したのはすべて強制移住させられた民間人であり、戦闘員ではない」と主張し、真っ向から対立しています。
各国の思惑と繰り返される暴力の連鎖
米国のトム・バラック特使はダマスカスでシャラア大統領と会談し、「最大限の自制」を求めました。マルコ・ルビオ国務長官のチームが仲裁の準備を進めているとしていますが、事態の収拾は見えていません。また、トルコ当局はクルド勢力内部に妥協案を受け入れる派閥と、徹底抗戦を主張する派閥の分裂が生じている可能性を指摘しています。
今回の戦闘の影響で、トルコへ続く主要幹線道路や工業地帯が閉鎖されました。アレッポ国際空港も当面の間、閉鎖されることが発表されています。2025年には少数派のアラウィ派やドゥルーズ派に対する虐殺も報告されており、シリア全土で宗派対立の火種が再燃しています。
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