中国のタンカーがベネズエラでUターン。原油輸送を阻む制裁と政治危機の影
ベネズエラ原油を輸送予定だった中国のスーパータンカー2隻が突然のUターン。米国の制裁継続と政治危機が、中国の債務返済原油の受け取りを阻んでいる現状を詳報します。
約束の原油は、再び遠のくのでしょうか。ベネズエラ産の原油を積み込むために航行中だった中国籍のスーパータンカー2隻が、目的地を目前に突然引き返したことが分かりました。ロイター通信によると、これらの船舶はアジア方面へと進路を戻しており、米国の制裁解除を巡る不透明な状況が背景にあると見られています。
ベネズエラ原油輸送 2026年の現状と中国タンカーの動向
今回進路を変更したのは、中国旗を掲げた超大型原油タンカー(VLCC)の「Xingye」と「Thousand Sunny」の2隻です。LSEGの船舶データによると、これらの船はベネズエラの対中債務返済に充てられる原油を積み込む予定でしたが、月曜日に大西洋上でUターンしました。これら3隻のタンカーグループは、中国への債務返済専用ルートとして運用されてきましたが、現在はその機能が停止している模様です。
米国の制裁継続と政治的混乱の影響
この動きの背景には、ドナルド・トランプ米大統領が先週、備蓄されているベネズエラ産原油5000万バレルの輸出を許可する20億ドル規模の契約を発表したことがあります。大統領は「中国が原油供給を奪われることはない」と述べていましたが、米政府当局はエネルギー制裁自体は依然として有効であるとの立場を崩していません。また、米国によるニコラス・マドゥロ氏の拘束に伴う政治的混乱も、荷積み作業の遅延やリスク判断に影響を与えていると見られています。
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