個人用エクソスケルトン、ついに実用段階へ
CES 2026で注目を集めた個人用エクソスケルトン。中国企業が先行する新市場で、日本の技術立国はどう立ち向かうのか?
5億ドルから20億ドルへ。わずか5年間で4倍に成長すると予測される個人用エクソスケルトン市場が、ついに現実のものとなりつつあります。
CES 2026では、WiRobotics、Sumbu、Ascentiz、Dephyといった新興企業から、すでに商用化を果たした中国のHypershellとDnsysまで、数多くの企業が個人用エクソスケルトンを展示しました。かつて医療リハビリや工場作業に限定されていた技術が、いよいよ一般消費者向けの製品として店頭に並び始めています。
中国企業が切り拓く新市場
現在、一般消費者が購入できるエクソスケルトンを販売しているのは、2021年に設立された中国企業2社のみです。Hypershellの最上位モデル「X Ultra」は1,999ドル、Dnsysの「X1 Carbon Pro」は1,899ドルで販売されています。
これらの製品は腰回りにベルトのように装着し、そこから伸びる機械化されたスプリントが太ももに固定され、歩行や走行、スクワットなどの日常動作をロボット技術でアシストします。両社とも「42%の心拍数低下」や「50%の消費エネルギー削減」といった効果を謳っています。
WIREDが実施した比較テストでは、確かに両製品とも物理的な負担を軽減する効果が確認されました。特に76歳で人工股関節を使用する被験者の父親は、通常なら途中で休憩が必要な坂道を、エクソスケルトンを着用することで一気に登り切ることができました。
技術の差が生む体験の違い
興味深いのは、同じような機能を謳う2つの製品の間に、明確な体験の差があることです。Hypershellは滑らかで静かな動作を実現している一方、Dnsysは各ステップごとに「RoboCopのような音響効果」を発し、動作も「トイ・ストーリーのウッディのようにぎくしゃく」していたと評価されています。
この差は、単なる技術的完成度の問題を超えて、消費者の受容性に大きく影響します。日本の消費者が重視する「品質感」や「洗練性」という観点で見ると、まだ改善の余地が大きい市場と言えるでしょう。
日本企業への示唆
高齢化が進む日本社会にとって、身体機能をサポートする技術への需要は確実に存在します。ソニーやトヨタ、パナソニックといった日本企業が持つ精密機械技術、AI、バッテリー技術を組み合わせれば、より洗練された製品を生み出せる可能性があります。
しかし、中国企業が既に商用化で先行している現実を考えると、日本企業は単なる技術的優位性だけでなく、独自の価値提案が必要になるでしょう。例えば、日本の製造業が得意とする「おもてなし」の精神を込めた使いやすさや、長期的な品質保証などです。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加
関連記事
米研究チームが開発した0.3mmの自律型ロボット。電場で推進し、完全自立動作を実現。医療・製造業への応用可能性を探る。
プリンストン大学の研究チームが、光に反応して開花するスウォームロボットを開発。Science Robotics誌に掲載されたこの技術は、気候に適応する動態建築や災害復旧への応用が期待されています。
CES 2026では「物理的AI」が主役となり、現代自動車のロボット戦略やMobileyeの9億ドル買収が注目を集めました。トランプ氏の中国EV発言やTeslaのFSDサブスク化など、激変するモビリティ市場をChief Editorが分析します。
2025年の世界の人型ロボット市場で、中国が80%超のシェアを獲得しました。AgiBotやUnitree Roboticsを中心に16,000台が導入され、製造業や物流分野での商業化が加速しています。
意見