スターリンクとドイツテレコムが欧州衛星モバイルサービスで提携、2028年開始
SpaceXのスターリンクがドイツテレコムと提携し、2028年に欧州10カ国で衛星モバイルサービスを開始。第2世代衛星を使用した欧州初のサービスとなる。
2028年、あなたのスマートフォンは宇宙からの電波で繋がるようになるかもしれません。SpaceXのスターリンクがドイツテレコムと提携し、欧州10カ国で衛星ベースのモバイルサービスを開始すると発表しました。
欧州初の第2世代衛星サービス
今回の提携により、ドイツ、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ギリシャ、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニアの10カ国でサービスが展開されます。特筆すべきは、これが欧州で初めてスターリンクの第2世代衛星「V2」を使用したサービスになることです。
ドイツテレコムによると、このサービスは「ネットワーク拡張が特に困難な地域」、具体的には自然保護区域や地形的に困難な場所での通信を可能にします。スターリンクのセールス担当副社長ステファニー・ベドナレク氏は「モバイル端末に直接ブロードバンドを提供し、データ、音声、メッセージングを拡張する」と説明しています。
背景にある巨大IPO計画
この発表は、SpaceXが今年実施予定の史上最大規模のIPOに向けた動きと無関係ではありません。ロイターによると、同社は最大500億ドルの資金調達を目指し、企業価値は1.5兆ドルに達する可能性があります。
現在スターリンクは軌道上に約9,000基の衛星を持ち、約900万人の顧客を抱えています。今年1月には、米連邦通信委員会から追加で7,500基のV2衛星の配備許可を取得しました。
日本の通信業界への示唆
日本の通信事業者にとって、この動きは重要な意味を持ちます。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは、山間部や離島での通信網整備に長年苦労してきました。衛星を使った直接モバイル通信は、基地局建設が困難な地域での解決策となる可能性があります。
一方で、既存の通信インフラへの投資回収や、衛星通信の品質・遅延の問題など、検討すべき課題も多くあります。日本政府も宇宙政策の一環として、こうした技術動向を注視していく必要があるでしょう。
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