ソニー、米ゲーム大手「ネビュラゲームズ」を45億ドルで買収 - コンテンツIP強化でマイクロソフトに対抗
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、米国の有力ゲーム開発会社「ネビュラゲームズ」を現金45億ドルで買収すると発表。人気IPを獲得し、ゲーム事業の競争力を強化する狙い。
ソニーグループ傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は12月23日、米国の大手ゲーム開発会社「ネビュラゲームズ」を買収することで最終合意したと発表しました。買収総額は45億ドル(約6,750億円)にのぼり、全額現金で支払われる予定です。この動きは、ゲーム業界で激化するコンテンツ獲得競争において、SIEの独占タイトルラインナップを強化し、ライバルのマイクロソフトに対抗する狙いがあるとみられます。
買収の背景:IP獲得競争の激化
ネビュラゲームズは、世界的な大ヒット作であるSF RPG「クロノ・ドリフター」シリーズで知られる独立系スタジオです。今回の買収により、ソニーは強力な知的財産(IP)を自社エコシステム内に確保することになります。近年、マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードを約687億ドルで買収するなど、ゲーム業界では大型M&Aが相次いでおり、有力IPの囲い込みが企業の成長を左右する重要な戦略となっています。
ネビュラゲームズの卓越したストーリーテリングと技術力は、プレイステーションスタジオのファミリーに新たな価値をもたらすでしょう。
— ジム・ライアン SIE CEO
市場の反応と財務への影響
この発表を受け、東京株式市場のソニーグループの株価は、前日比3.5%高の14,200円で取引を終え、市場は今回の買収を好意的に受け止めているようです。買収資金は手元現金で賄うとしており、現時点での業績予想への大きな影響は限定的と見られています。しかし、中長期的には「クロノ・ドリフター」の新作や関連コンテンツがPlayStation Plusなどのサービス加入者増に貢献することが期待されます。
今後のスケジュール
M&Aには常にリスクが伴います。買収後のPMI(経営統合)が円滑に進まなかった場合や、期待されたシナジー効果が発揮されなかった場合、のれんの減損損失を計上する可能性も考えられます。
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