金正恩氏、ミサイル増産を指示 8700トン級の新型核潜水艦も公開
北朝鮮の金正恩氏がミサイルと砲弾の増産を指示し、新型の核動力潜水艦の建造を視察。ロシアとの軍事協力が深まる中、朝鮮半島の緊張がさらに高まっています。
年末の朝鮮半島に緊張が走っています。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、軍の需要増に対応するため、ミサイルと砲弾の増産および新工場の建設を指示しました。2025年12月26日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じたもので、新型の核動力潜水艦の建造現場も公開され、軍備増強の意思を鮮明にしています。
「戦争抑止力」強化へ、軍需工場を視察
KCNAによると、金総書記は南ハムギョン道の軍需工場を視察した際、「国のミサイルおよび砲弾生産部門は、戦争抑止力を強化する上で極めて重要だ」と述べました。その上で、北朝鮮軍の需要に対応するため「全体的な生産能力をさらに拡大する」として、新たな軍需工場の建設を命じたとされています。
ベールを脱ぐ8700トン級の核潜水艦
ミサイル増産の指示に先立つ12月25日には、金総書記が造船所を訪れ、8,700トン級とされる新型の核動力潜水艦の建造を視察する様子が報じられました。公開された写真には、娘と共に巨大なワインレッド色の船体を視察する姿が写っています。ソウルに拠点を置く韓国統一研究院(KINU)の洪敏(ホン・ミン)上級研究員は、船体の設計から原子炉が搭載されている可能性が高く、ほぼ航行準備が整っていると分析しています。
視察の場で金総書記は、米国の支援を受ける韓国の核動力潜水艦導入計画が地域の不安定性を悪化させると警告しました。
ロシアへの兵器輸出と技術協力の影
金総書記は、新型の長距離対空ミサイルの実験も視察したと報じられています。アナリストらは、こうした一連の動きは米国と韓国への圧力を強めるだけでなく、ロシアへの輸出を念頭に置いた性能試験との見方を示しています。ウクライナ侵攻開始から4年近くが経過し、北朝鮮とロシアの関係は緊密化しています。北朝鮮はロシア軍を支援するため砲弾やミサイルを供与し、見返りとしてロシアは食料やエネルギー、さらには核動力潜水艦や戦闘機など、高度な軍事技術を提供しているとみられています。
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