ミャンマーで5年ぶりの総選挙へ。軍事政権が描く「安定」の行方
2025年12月28日、ミャンマーで5年ぶりの総選挙が始まります。軍事政権が主導するこの選挙は3段階で行われ、来月の結果発表を目指していますが、国内外で正当性を問う声が上がっています。
「安定」を掲げた選挙が、さらなる混迷の火種になるかもしれません。ミャンマー軍事政権は明日、2025年12月28日から総選挙を実施します。2020年以来となるこの投票は、軍のコントロール下で政治的基盤を固める狙いがあると見られています。
3段階で進む異例の選挙プロセス
今回の選挙は、治安状況を考慮し全3フェーズに分けて行われる予定です。最終的な結果は来月発表される見通しですが、国内の混乱は続いています。ロイターの報道によると、選挙を前に投票法違反の疑いで200人以上が訴追されるなど、締め付けが強まっています。
深まる対立と国際社会の視線
一方で、民主派勢力や抵抗勢力はこの選挙を「まやかし」であると批判しています。ミャンマー抵抗軍が候補者を拘束したという報道もあり、緊張感が高まっています。インドはこの選挙を支持する姿勢を見せていますが、欧米諸国などは正当性に疑問を呈しており、国際社会の評価は二分されています。
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