ベンチャーの冬を溶かす15億ドル。Lux Capital 9th fund が過去最大規模で始動
Lux Capitalが過去最大の15億ドル規模となる第9号ファンド「Lux Capital 9th fund」をクローズ。国防テックやAIへの先見的な投資実績が背景にあります。
ベンチャーキャピタル(VC)業界に「冬の時代」が訪れる中、ある企業が市場の常識を覆す巨額の資金調達に成功しました。Lux Capitalは本日、同社史上最大となる15億ドル規模の第9号ファンドをクローズしたと発表しました。これは、米国での新規VCファンド設立数が過去10年間で最低となった2025年の逆風を跳ね返す異例の結果です。
Lux Capital 9th fund が示す、不況下のディープテック戦略
なぜ、投資家たちはこれほどまでにこのファンドへ資金を投じるのでしょうか。その答えは、Lux Capitalが長年にわたって築いてきた「先見の明」にあります。同社は地政学的な変化が起こるずっと前から、国防テクノロジーやフロンティア・サイエンスの重要性を見抜いていました。例えば、現在305億ドルの評価額を誇る防衛テック企業Andurilや、ペンタゴンと契約を結ぶ自動運転のApplied Intuition(評価額150億ドル)へのシード段階からの投資がその証左です。
AI分野においても、ChatGPTブームが到来する以前からHugging FaceやRunway AIに賭けていました。また、創薬AIのRecursion Pharmaceuticalsの上場や、手術ロボットのAuris Healthを60億ドルで売却するなど、確かな実績を積み重ねてきました。今回の増資により、同社の運用資産残高(AUM)は70億ドルに達しています。
関連記事
パンデミック期に急膨張したエドテック投資は2021年の167億ドルから2025年には30億ドル未満に急落。Byju'sの破綻、中国の規制、そしてAIシフトが示す教育ビジネスの次の姿とは。
著名AI投資家エラッド・ギルが語る「出口タイミングの法則」。AIスタートアップが最高値を迎える12ヶ月の窓とは何か。創業者と投資家が今すぐ考えるべきこと。
CerebrasがIPOを再申請。OpenAIとの100億ドル超の契約、AWSとの提携を背景に、エヌビディア独占に挑む同社の上場が日本のAI産業に与える影響を読み解く。
セコイア・キャピタルがAI投資拡大に向け約70億ドル(約1兆円)の新ファンドを組成。前回比2倍の規模が示す、レイトステージ投資の構造変化とは。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加