韓国ウォン安阻止へ銀行が総力戦、1,473ウォン突破で当局と連携強化
韓国の主要銀行が当局と協力し、1,473ウォンを突破した深刻なウォン安を阻止するための対策を強化。ドル預金の金利引き下げや売却インセンティブの提供を通じて市場の安定を図ります。
1ドル1,470ウォン台を突破するという深刻な通貨安に直面し、韓国の主要銀行が政府当局と足並みを揃えて防衛策に乗り出しました。投資家によるドル買いを抑制するため、銀行側は外貨預金の金利を引き下げ、逆にドルを売却する顧客にはインセンティブを提供するなど、異例の措置を講じています。
韓国ウォン安 対策 2026:心理的節目1,450ウォンを超えた危機感
聯合ニュースによれば、2026年1月16日時点の韓国ウォン相場は、1ドル=1,473.6ウォンを記録しました。一時は10営業日連続で下落した後、わずかな反発を見せましたが、再び下落基調に転じています。市場では心理的な抵抗線とされる1,450ウォンを大きく上回る水準で推移しており、ドルの独歩高や地政学的リスク、さらに国内投資家による海外株式投資の拡大がウォン売り圧力を強めていると分析されています。
これを受け、韓国金融監督院(FSS)は主要銀行に対し、ドルの保有を促すような過度なマーケティングを自粛するよう求めました。ウリィ銀行は旅行者向け外貨預金のドル金利を従来の1.0%から0.1%へと大幅に引き下げ、ドルの保有動機を削ぐ方針です。また、KB国民銀行の関係者は、輸出企業などが外貨をウォンに替える際の優遇イベントを強化し、政府の市場安定化策を全面的に支援する考えを明らかにしています。
投機的需要の抑制と外貨流動性の確保
当局の動きは銀行だけにとどまりません。保険業界でもドル建て保険製品の販売抑制が検討されています。ドルの上昇を見込んだ投機的な需要がウォン安を加速させているとの懸念があるためです。韓国銀行(BOK)も、国内のドル流動性を高めるため、銀行の外貨準備預金に対して一時的に利息を支払う計画を発表するなど、多角的な防衛線を敷いています。
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