ゼレンスキー大統領がブダノフ氏を大統領府長官に指名。2026年の安全保障強化へ
ウクライナのゼレンスキー大統領は、情報機関トップのキリーロ・ブダノフ氏を新たな大統領府長官に任命しました。汚職スキャンダルで辞任したイェルマーク氏の後任として、2026年の国防と外交を強化する狙いです。安全保障に特化した新体制の背景と、和平交渉への影響を分析します。
汚職疑惑で揺れる政権中枢に、「スパイの長」が投入されました。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、軍事情報局(HUR)のトップを務めてきたキリーロ・ブダノフ氏を新たな大統領府長官に任命したと発表しました。前任者の辞任から約1ヶ月、戦時下のウクライナは安全保障と外交の両面で大きな転換点を迎えています。
ゼレンスキー大統領とブダノフ氏:安全保障への集中
「今のウクライナには、安全保障問題へのさらなる集中が必要だ」。ゼレンスキー大統領はSNSへの投稿で、39歳という若さで情報機関を率いてきたブダノフ氏を起用した理由を説明しました。同氏はこれまで、ロシアへの効果的な反撃を指揮してきた実績があり、国防軍の発展と外交交渉の基盤を固める役割を期待されています。
大統領はすでにブダノフ氏に対し、国防の「戦略的基盤」に関する重要文書を更新・提示するよう指示しました。これは、現在進められている米国主導の和平案交渉において、より有利な条件を引き出すための体制立て直しの一環と見られています。
前任者イェルマーク氏の辞任と汚職スキャンダルの影
今回の人事の背景には、強力な政治的影響力を誇ったアンドリー・イェルマーク氏が2025年11月28日に辞任したことがあります。イェルマーク氏の自宅は反汚職当局の家宅捜索を受けましたが、現時点では彼自身に対する容疑は確定していません。しかし、エネルギー分野での1億ドル規模の横領スキャンダルが政権を揺るがしており、国民や同盟国からの信頼回復が急務となっていました。
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