暗号資産取引所初のFRB直接アクセス権、クラーケンが金融システムに革命をもたらすか
クラーケンがFRBマスターアカウントを取得し、暗号資産業界初の中央銀行直接アクセスを実現。従来の銀行と同じ決済システムを利用可能に。
1兆ドル規模の取引が毎日処理される米連邦準備制度の決済システムに、暗号資産取引所として初めて直接アクセス権を獲得した企業がある。クラーケンだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、クラーケン・フィナンシャルがFRB「マスターアカウント」の承認を受け、銀行間決済ネットワークFedwireへの直接アクセスが可能になった。これまで暗号資産取引所は、米ドルの送受金に提携銀行を経由する必要があったが、この承認により自社で決済を処理できるようになる。
限定的ながらも画期的な承認
クラーケンの承認は、従来の銀行が受ける完全なサービスとは異なる。準備金に対する利息の受け取りや、FRBの緊急融資制度へのアクセスは認められていない。それでも、大口トレーダーや機関投資家にとって、入出金処理の高速化は大きなメリットとなる。
同社の銀行部門は、暗号資産専門銀行向けに設計されたワイオミング州のチャーターの下で運営されており、カンザスシティ連銀が申請を監督した。2011年に設立されたクラーケンは、株式公開(IPO)に向けた準備を進めており、すでに上場を果たしたコインベースやジェミニの後を追っている。
日本への波及効果は?
日本の暗号資産業界にとって、この動きは重要な示唆を含んでいる。金融庁は暗号資産の規制枠組みを世界に先駆けて整備してきたが、中央銀行との直接的な決済システム統合は未だ実現していない。
SBIホールディングスやGMOコインなど、日本の主要な暗号資産取引所も、従来の銀行システムを経由した決済に依存している。クラーケンの成功事例は、日本銀行や金融庁にとって、デジタル円(CBDC)の実用化や暗号資産業界との統合を検討する上で重要な参考材料となるだろう。
金融システムの境界線が曖昧に
興味深いのは、クラーケンの親会社ペイワードが積極的な買収戦略を展開していることだ。昨年は15億ドルでNinjaTraderを、1億ドルでSmall Exchangeを買収。今年に入ってからもMagnaを傘下に収めるなど、従来の金融サービスとの境界線を曖昧にしている。
特に注目すべきは、株式トークン化専門のBacked Financeの買収だ。これによりxStocksの発行体となったクラーケンは、暗号資産と伝統的金融商品の橋渡し役として機能している。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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