北朝鮮、2026年に向けミサイル増産を指示―ロシアとの軍事協力が背景か
北朝鮮の金正恩総書記が、2026年に向けてミサイル生産の大幅拡大と新工場建設を指示。ロシアとの軍事協力深化を背景に、地域の安全保障環境に新たな変化をもたらす可能性があります。
ウクライナでの戦争が、遠く離れた北朝鮮の兵器庫を潤しているのでしょうか。北朝鮮の金正恩総書記が、2026年に向けてミサイル生産を大幅に拡大し、新たな軍需工場を建設するよう指示したと、金曜日に国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じました。この動きは、ロシアとの深まる軍事関係を背景に、地域の緊張を一層高める可能性があります。
「戦争抑止力」強化の名の下に
KCNAによると、金総書記は複数の軍需工場を視察した際、「軍の需要に対応するため、全体の生産能力をさらに拡大する必要がある」と述べ、新工場の建設を命じたとされています。同氏は、「ミサイルと砲弾の生産部門は、戦争抑止力を強化する上で最も重要だ」と強調しました。
ロシアとの深まる軍事協力
アナリストらは、近年の北朝鮮による兵器実験の急増は、米国や韓国への対抗だけでなく、主要な同盟国であるロシアへの輸出を念頭に置いた性能試験の側面があると指摘しています。ロシアがウクライナに侵攻して以来、両国関係は緊密化。北朝鮮は砲弾やミサイルをロシアに提供し、見返りとしてロシアから軍事技術や食料、エネルギーの支援を受けているとみられています。
宇宙技術から新型兵器まで
ワシントンは、ロシアが北朝鮮に対し、先進的な宇宙・衛星技術の提供を強めている証拠があると指摘しています。衛星打ち上げロケットと大陸間弾道ミサイル(ICBM)は多くの基盤技術を共有しています。今回の指示に先立ち、金総書記は原子力潜水艦工場の視察や、日本海での新型の長距離対空ミサイルの発射実験を監督したと報じられていました。
記者
関連記事
トランプ政権がヨーロッパから米軍を削減する中、NATO抑止力の根幹が揺らいでいる。核の保証で穴埋めできるのか。安全保障専門家が警鐘を鳴らす。
ロシアがウクライナに対し過去最大級の攻撃を実施。ドローン600機・ミサイル90発が発射され、キーウで4人が死亡。オレシニク超音速ミサイルの使用も報告され、欧州各国が強く非難した。
ロシアがウクライナのドローン攻撃で学生寮が破壊されたと主張。ウクライナは精鋭部隊の司令部を狙ったと反論。同じ建物をめぐる「事実」の攻防が、現代戦争の本質を映し出す。
韓国・李在明政権が統一白書で対北政策を「平和的二国家共存」へ転換。人権・脱北者への言及が激減する一方、北朝鮮は憲法から統一条項を削除。朝鮮半島の未来はどこへ向かうのか。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加