90兆円の「隠れ資産」が日本の家計に:メルカリ調査で判明した驚きの消費余力
メルカリの調査により、日本の家計に眠る1年以上未使用の「隠れ資産」が90.5兆円に上ることが判明。一人あたりの中部地方では約90万円に達し、2025年末までに10兆円分が廃棄されるリスクも。家計管理の新たな視点として注目されます。
90兆5,300億円。これは日本の家庭で1年以上使われずに眠っている「隠れ資産(不要品)」の推計総額です。オンラインフリマ大手のメルカリが実施した最新の調査によると、日本全国の家庭には米国ドルの換算で約5,790億ドルに相当する莫大な価値が、手つかずのまま残されていることが明らかになりました。
クローゼットに眠る「現金」の正体
今回の調査は2025年10月に2,400人を対象に実施されました。隠れ資産の内訳を見ると、ファッションアイテムが全体の33.6%を占めて最も多く、次いで玩具やアウトドア用品などのホビー・レジャー用品が22.2%、書籍・音楽・ゲーム関連が21.2%と続いています。これらはすべて、メルカリ内での平均取引価格を基に算出されており、文字通り「換金可能な資産」としての性格を強めています。
地域格差と「10兆円」の廃棄リスク
興味深いことに、所有状況には地域的な偏りも見られます。一人あたりの平均額が最も高かったのは名古屋市を含む中部地方で、898,765円に達しました。これに大阪を含む近畿地方の805,086円が続いています。専門家は、住宅面積が広く、世帯年収が高い地域ほど、不要品が蓄積されやすい傾向にあると分析しています。
調査によると、2025年末までに約10兆円相当の品々が廃棄される可能性があると予測されています。これは本来得られたはずの家計収入が失われることを意味します。
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