日本と中国の対立激化、軍民両用品の輸出規制が2026年の供給網を直撃
2026年、中国が日本向け軍民両用品の輸出禁止を発表。高市首相の台湾発言が発端となり、レアアース供給網への懸念から日経平均も下落。経済への深刻な影響を分析します。
経済的な「報復」の火蓋が切られました。中国政府が日本を対象とした軍民両用品(デュアルユース)の輸出禁止措置を発表したことを受け、日本政府は「断じて受け入れられない」と強い遺憾の意を表明しました。この外交的な亀裂は、アジアの二大経済大国間のサプライチェーンに深刻な影を落としています。
日本向け輸出規制の引き金となった「台湾発言」
今回の事態の背景には、高市早苗首相による昨年末の発言があります。高市首相は、台湾への攻撃は日本の存立危機事態に該当し得ると言及し、これに猛反発した中国側が発言の撤回を求めていました。撤回に応じない日本に対し、中国は2026年1月6日、軍事転用可能な物資や技術の対日輸出禁止という対抗措置に踏み切りました。
木原稔官房長官は記者会見で、「日本のみを標的とする措置は国際慣行に反する」と批判。これを受け、日経平均株価は約1%下落し、特に三菱重工業などの防衛関連株が約3%安と大きく値を下げました。
レアアース供給網のリスクと経済への打撃
市場が最も懸念しているのは、ドローンや半導体製造に不可欠なレアアース(希土類)への影響です。現在、日本のレアアース輸入の約60%を中国が占めています。
野村総合研究所の木内登英氏は、3カ月間の輸出停滞で日本企業に約6,600億円(約42.1億ドル)のコストが生じ、年間GDPを0.11%押し下げると試算しています。これが1年間続けば、GDPへの打撃は0.43%に達する見通しです。
記者
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