イスラエル・ヨルダン川西岸で暴力激化、2026年も続く混乱と入植拡大の波
2026年1月11日、イスラエル軍の銃撃によりパレスチナ人男性が死亡。ヨルダン川西岸地区では暴力が激化しており、国連はイスラエルの政策を「アパルトヘイト」と表現しました。E1入植地計画の推進により、パレスチナ国家建設の希望が遠のいています。
悪化する暴力の連鎖に、終わりは見えません。パレスチナ占領下のヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍の銃撃を受けた男性が死亡し、地域の緊張が極限に達しています。
イスラエル軍による銃撃と各地での強制捜査
アルジャジーラなどの報道によりますと、2026年1月11日、ヘブロン東部でイスラエル軍の銃撃を受けたシェイカー・ファラ・アル・ジャーバリさん(58歳)が死亡しました。イスラエル軍は当初、車両が兵士に向かって加速したため発砲したと主張していましたが、その後の内部調査で「意図的な攻撃の証拠はなかった」と認めています。パレスチナ赤新月社は、現場への救急隊の接近が阻止されたと報告しています。
暴力はヘブロンに留まりません。ナブルスの旧市街では、イスラエル軍による包囲と家宅捜索が行われ、パレスチナ人2人が拘束されました。また、東エルサレムではパレスチナ人の結婚式会場に軍が突入し、実弾や音響弾を使用しました。この際、新郎を含む複数の出席者が逮捕される事態となっています。
国連が指摘する「アパルトヘイト」の実態
国連人道問題調整事務所(OCHA)のデータによると、2025年の1年間にヨルダン川西岸地区でイスラエル軍により殺害されたパレスチナ人は、55人の子どもを含む240人に上ります。また、入植者による攻撃は1,800件を超え、過去最高を記録しました。
国連の人権高等弁務官であるフォルカー・ターク氏は、イスラエルの政策を「アパルトヘイト(人種隔離)」に似たものだと表現し、すべての入植地の解体を求めました。しかし、この批判をよそに、イスラエル政府はエルサレム近郊の「E1プロジェクト」と呼ばれる物議を醸す入植地建設を強行する構えを見せています。
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