ICE ListによるDHS職員の情報流出か、実態はLinkedInなどの公開データ
ICE ListがDHS職員4,500名の情報を公開。WIREDの調査で情報の90%がLinkedIn由来と判明しました。DHSはドクシングとして法的措置を警告しています。
衝撃的な「情報漏洩」の正体は、私たちが日常的に利用するSNSにありました。ウェブサイト「ICE List」が、米国国土安全保障省(DHS)の職員約4,500名もの個人情報を流出させたと話題になっています。しかし、WIREDの分析によると、その情報の多くは職員自らがLinkedInなどの公開ネットワークに投稿したデータに基づいていることが判明しました。
ICE Listによる情報流出の真相と公開データの関係
ICE Listは有志のボランティアによって運営されるウィキ形式のサイトで、職員の所属や役割を「検証済み」として掲載しています。WIREDが「エージェント」カテゴリーに分類された1,580ページを調査したところ、約90%のページで情報の出典としてLinkedInが挙げられていました。職員たちは自らの意志で、新年の抱負や「採用募集中(#opentowork)」といったステータスを公開していたのです。一方で、かつての極右団体リーダーが「エージェント」として誤って登録されているケースもあり、情報の正確性には課題が残ります。
DHSが警告する「ドクシング」の脅威と法的措置
この事態に対し、DHSは職員の身元を特定し公開する行為を「ドクシング(個人情報の晒しあげ)」と定義し、厳重に処罰する方針を示しています。DHSの発表によれば、職員やその家族に対する攻撃は1000%増加しており、法執行機関の職員を守るためにマスクの着用や、顔認証技術への対策が必要だと主張しています。しかし、ICE Listの運営者であるドミニク・スキナー氏は、「自分たちで公開している情報をまとめることがドクシングにあたるというのは、あまりに滑稽だ」と反論しています。
関連記事
米国防総省が確認:敵対勢力が商業的位置情報データを使い、戦場の米軍兵士を追跡・監視。広告テクノロジー産業が「国家安全保障上の脅威」として問われ始めた。
ブラウザのサイドチャネル攻撃「FROST」が、SSDのタイミング計測により閲覧履歴やアプリ情報を盗み見る。一般ユーザーから企業まで影響する新手法を解説。
Googleのセキュリティエンジニアが内部データを使い予測市場Polymarketで不正取引を行ったとして逮捕。仮想通貨の透明性が皮肉にも犯罪者の足跡を暴いた事件の全貌と、日本社会への示唆を読み解く。
英国ビザ申請の非公式サイト「UK Visa Portal」が、少なくとも10万件のパスポートや自撮り写真を公開状態で放置。セキュリティ問題が未解決のまま続いており、個人情報保護の観点から深刻な懸念を呼んでいます。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加