韓国・ブラジル首脳会談が示す「中間国家外交」の新潮流
韓国の李在明大統領とブラジルのルラ大統領の首脳会談で、メルコスール貿易交渉再開に合意。トランプ関税政策下で中間国家が選ぶ「第三の道」とは。
21年ぶりのブラジル大統領訪韓は、なぜこのタイミングで実現したのだろうか。
2月22日、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領が韓国の李在明大統領の招待でソウルを訪問した。この3日間の国賓訪問は、単なる外交儀礼を超えた戦略的意味を持つ。両国は関係を「包括的協力パートナーシップ」から「戦略的パートナーシップ」に格上げし、5年間中断されていたメルコスール貿易交渉の再開に合意したのだ。
トランプ関税が押し上げた「南南協力」
今回の合意の背景には、米国ドナルド・トランプ大統領が導入した10%の世界的関税政策がある。最高裁判所が以前の関税措置を無効化した後、トランプ政権が打ち出した新たな貿易政策は、韓国とブラジル双方に不確実性をもたらした。
ブラジルは韓国にとって南米最大の貿易相手国で、年間貿易額は100億ドルを超える。特に韓国が注目するのは、ブラジルが保有する世界第2位の希土類埋蔵量だ。中国に次ぐ規模でありながら、採掘能力の限界により世界生産量の1%未満にとどまっているこの資源は、韓国の電気自動車、半導体、再生エネルギー産業にとって不可欠な戦略物資である。
李大統領は首脳会談で「韓国と南米共同市場間の貿易協定交渉を迅速に再開する必要性を説明し、ルラ大統領も協定締結が緊急課題であることに深く同意した」と述べた。メルコスールはブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイを含む2億7000万人の市場を擁する南米最大の経済圏だ。
「幼い労働者」が築いた特別な絆
今回の首脳会談で注目されたのは、両首脳の個人的な親近感だった。李大統領は国賓晩餐会で準備された原稿を離れ、「ルラ大統領と私が会うと聞いて、多くの人が『元幼い労働者同士の会談』だと祝福してくれた」と即興で語った。ルラ大統領も「李大統領の人生を知ってから、私たちは兄弟のような気がしている」と応じた。
青瓦台は今回の接遇について「2017年11月のトランプ米大統領国賓訪問と同等の規模」と説明した。李大統領はブラジル国旗を象徴する紺色のスーツに金色のネクタイを着用し、金慧京夫人もブラジルの緑と黄色を取り入れた韓服を着て歓迎の意を表した。
日本企業への示唆
韓国・ブラジル間の戦略的パートナーシップ強化は、日本企業にも重要な示唆を与える。サムスン、SK、LG、現代自動車などの韓国大手企業が参加した韓国・ブラジル経済フォーラムでは、重要鉱物、バイオ製薬、デジタルヘルスケア分野で6件の了解覚書が締結された。
特に希土類供給網の多角化は、中国依存度が高い日本企業にとっても切実な課題だ。韓国が南米との協力を通じて供給源を多様化する戦略は、日本の資源外交にも参考になるだろう。
多国間主義の限界と「中間国家」の選択
今回の韓国・ブラジル首脳会談は、米中対立が深化する中で中間国家が選択する「第三の道」を示している。多国間協力が政治的膠着状態に陥る中、韓国とブラジルはミニラテラリズム(小規模多国間主義)を通じて供給網を多角化する戦略を選んだ。
これは李在明政権の実用主義外交の一環でもある。韓国は過去に北方政策、信頼外交、新南方政策、インド太平洋戦略などの地域別外交イニシアチブを展開してきたが、今回は南米に対する包括的な大戦略の必要性が浮上している。
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