コインベースの株価は70%上昇する？ 2026年の最有力フィンテック銘柄に選出

70%という驚異的な上昇余地が予測されています。投資銀行クリア・ストリートのアナリスト、オーウェン・ロウ氏は、暗号資産取引所最大手のコインベース（COIN）を「2026年のフィンテック銘柄トップ3」の一つに指名しました。ブロックチェーンを基盤とした次世代金融インフラにおいて、同社が中心的な役割を果たすとの見解を示しています。

収益の多様化と「USDC」の底力

ロウ氏はコインベースに対し「買い」の評価を維持し、12ヶ月の目標株価を415ドルに設定しました。現在の株価234.50ドル付近から大幅なプラス成長を見込んでいます。その背景にあるのは、単なる取引手数料に依存しない収益構造への転換です。

特に注目すべきは、米ドル連動型のステーブルコイン（価格が安定するように設計された暗号資産）である「USDC」です。発行元のサークル社との提携により、コインベースはUSDCから発生する収益の50%をシェアしています。さらに、トークン化（資産をデジタル証券化すること）やAI（人工知能）を活用した金融ツールの展開が、新たな成長エンジンになると分析されています。

2026年は「転換の年」へ

暗号資産セクター全体にとって、2026年は「転換の年」になると予測されています。投資家の関心は、単なる投機的な取引量から、ブロックチェーン技術が実際にどれだけ社会に「採用」されているかへとシフトするでしょう。米国内での規制の明確化が進むことも、機関投資家の資金流入を後押しするポジティブな要因として挙げられています。