中国の「空母キラー」が量産体制へ。新型極超音速ミサイル YJ-20 の最終試験公開
中国軍が新型極超音速ミサイル YJ-20 の最終試験映像を公開。2025年12月に量産体制が整ったことが示唆され、西太平洋の軍事バランスに影響を与える可能性があります。
標的は見えませんが、破壊の音だけが響きました。中国軍が「空母キラー」として知られる新型の極超音速対艦ミサイル「YJ-20」の最終試験映像を公開し、量産体制が整ったことを示唆しました。
中国 YJ-20 極超音速ミサイルの量産開始か
サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の報道によると、中国軍の公式SNSアカウント「中国軍号」は、2025年12月28日に最新鋭のミサイル発射映像を公開しました。映像では、055型ミサイル駆逐艦「無錫」の垂直発射システム(VLS)からミサイルが撃ち出される様子が収められています。無線からは「ミサイル命中、目標破壊」という音声が流れますが、具体的な標的や場所については明かされていません。
今回の試験は「定型試験」と呼ばれ、設計が運用要件を満たしているかを確認する最終段階の評価です。このプロセスを通過したことは、ミサイルの量産および実戦配備に向けた事実上の公式なゴーサインを意味します。
進む極超音速兵器の配備と歴史的背景
「鷹撃20」とも呼ばれるこのミサイルは、2025年9月に北京で開催された戦勝80周年記念軍事パレードで、「YJ-15」や「YJ-17」などと共に正式公開されました。極超音速ミサイルは、マッハ5以上の速度で飛行し、複雑な軌道を描くため、既存のミサイル防衛システムでの迎撃が極めて困難であるとされています。
記者
関連記事
中国山西省の炭鉱で爆発事故が発生し、少なくとも90人が死亡。2009年以来最悪の惨事が示す、安全管理の構造的課題とエネルギー政策のジレンマを読み解く。
フランスがアフリカの民間セクターに2兆9000億円を投資。中国の影響力に対抗し、欧州の存在感を再構築しようとするマクロン大統領の戦略を多角的に読み解きます。
中国の職業高校で義務付けられたインターンシップ制度。16〜17歳の学生が過酷な労働環境で命を落とした事例が報告され、国際社会と企業の責任が問われています。日本企業のサプライチェーンにも無縁ではありません。
イラン戦争による石油供給混乱の中、中国・新疆ウイグル自治区の石炭化学産業が急拡大。エネルギー安全保障と環境目標の間で揺れる中国の戦略を読み解く。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加