習近平の軍事査閲、初のオンライン実施が示す深刻な信頼危機
習近平国家主席が初めて軍事査閲をオンラインで実施。軍幹部の粛清が続く中、最高指導者の孤立と軍への不信が深刻化している実態を分析。
今年の春節、習近平国家主席は慣例を破った。毎年恒例の人民解放軍査閲を、初めてオンラインで実施したのだ。中央軍事委員会の要塞に身を潜め、画面越しに兵士たちを激励する最高指導者の姿は、中国軍内部で何かが根本的に変わったことを物語っている。
異例の「バーチャル査閲」が意味するもの
習近平が24年間続けてきた現地での軍事査閲を取りやめた背景には、軍幹部への深刻な不信がある。この2年間で、人民解放軍の高級将校12人が相次いで失脚。国防大臣経験者から戦略ミサイル部隊司令官まで、軍の中枢を担う人物たちが次々と粛清されている。
従来の査閲では、習近平は制服を着た将軍たちと肩を並べ、兵士たちの前で威厳を示してきた。しかし今回は、安全な執務室から一方的に訓示を送るという、まったく異なる形式を選択した。これは単なる感染対策ではない。最高指導者が軍幹部との物理的接触を避けたいという強い意志の表れだ。
軍内部の忠誠心をめぐる暗闘
習近平の懸念は的外れではない。中国軍では長年、派閥政治が根深く存在してきた。特に江沢民元総書記の影響力が強い「上海閥」や、軍需産業との�癒着が指摘される利益集団が、軍の意思決定に影響を与えてきた。
今回の大規模粛清は、これらの既存勢力を一掃し、習近平への絶対的忠誠を確立する狙いがある。しかし皮肉にも、粛清が進むほど、残された将軍たちの間に疑心暗鬼が広がっている。「次は自分が標的になるのではないか」という恐怖心が、軍内部の結束を弱めているのだ。
日本への影響:予測不能な隣国軍事力
この状況は日本にとって複雑な意味を持つ。一方で、中国軍内部の混乱は短期的には脅威の低下を意味する可能性がある。指揮系統の不安定化により、対外的な軍事行動の実行力が削がれる恐れがあるからだ。
しかし長期的には、より深刻なリスクをはらんでいる。習近平が軍への統制を強化するため、対外的な「共通の敵」を必要とする可能性が高まっているのだ。台湾問題や尖閣諸島をめぐる緊張が、国内の結束を図る手段として利用される危険性がある。
自衛隊幹部の間では、「予測可能な強い中国軍よりも、予測不能な弱い中国軍の方が危険」という認識が広がっている。統制の利かない軍事組織による偶発的衝突のリスクが、むしろ高まっているとの見方だ。
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