ニューヨーク州で「SNS依存警告法 2025」が施行：無限スクロールも規制対象に

タバコやアルコールのパッケージで見かける「健康被害への警告」が、ついにスマートフォンの画面の中にも登場します。アメリカのニューヨーク州で、2025年12月、SNSプラットフォームの依存性を警告するラベル表示を義務付ける法律が正式に施行されました。

SNS依存警告法 2025 の対象となる「中毒的機能」とは

今回の法律は、ユーザーをアプリに釘付けにするために設計された特定の機能を「依存性が高い」と定義しています。具体的には、画面を下に引き続ける限りコンテンツが終わらない「無限スクロール」、動画が自動的に再生される「オートプレイ」、そして個人の好みを分析して表示順を決める「アルゴリズム・フィード」が対象です。

ニューヨーク州によると、これらの機能を提供するプラットフォームは、ユーザーに対してそのリスクを明示しなければなりません。州当局は、若年層のメンタルヘルスを守るための「歴史的な一歩」であると説明しています。

テック業界の反応と今後の展望

この動きに対し、IT業界団体の一部からは、「表現の自由を制限する可能性がある」として懸念の声も上がっています。しかし、公共の利益を優先する規制の波は止まりそうにありません。今後、他の州や欧州など、世界各地で同様の規制が広がるかどうかが注目されています。