エリック・デインのALS診断と家族の絆：レベッカ・ゲイハートが語る「治らない病」との向き合い方 2025

「詳細は分からなかったけれど、ALSに治療法がないことだけは知っていました」。女優のレベッカ・ゲイハートは、別居中の夫である俳優エリック・デインが難病の診断を受けた瞬間を振り返り、涙ながらに語りました。ドラマ『グレイズ・アナトミー』のスターとして知られるデインの病状は、家族全員の人生を大きく変えようとしています。

エリック・デイン ALS 診断：刻一刻と奪われる身体機能

エリック・デインが自身にALS（筋萎縮性側索硬化症）の診断が下ったことを公表したのは2025年4月のことでした。当初は別の疾患を疑われていましたが、デイン自身は「もっと深刻な何か」であるという予感を抱いていたといいます。診断が確定した日、二人は共に泣き崩れたとゲイハートは明かしています。

病状は確実に進行しており、6月には右腕の機能を失い、左腕も弱まっていることを告白しました。デインは「あと数ヶ月もすれば、左手も動かなくなるだろう」と、冷静ながらも衝撃的な現状を伝えています。現在は車椅子や補助器具を必要とする場面が増えていますが、彼はI Am ALSなどの団体を通じて、治療法の研究資金を確保するためのロビー活動に尽力しています。

別居から8年、変化した「愛」の形と娘たちへの教育

驚くべきは、二人の関係性です。ゲイハートとデインは2017年から別居しており、住まいも12分離れた場所に構えています。しかし、病が発覚して以来、二人は強固な協力体制を築いています。「私たちの愛はロマンチックなものではなく、家族としての愛です」と彼女は説明します。

二人の娘、15歳のビリーと13歳のジョージアにとって、多感な時期に父親の闘病を支えることは容易ではありません。ゲイハートは、娘たちが専門のセラピーを受けながら「予期せぬ悲しみ」に対処していることを明かしました。絶望的な状況下でも、彼女は娘たちに「困難を乗り越え、それでも喜びを見つける姿」を見せたいと考えています。