EXOスホ、SM女性役員との「シュガーマミー」説が海外で拡散。1年前の写真がなぜ今、炎上の火種に？

突然の熱愛説、その裏にある複雑な文脈

人気K-POPグループEXOのリーダー、スホが、所属事務所であるSMエンターテインメント（以下、SM）の女性役員との関係を巡り、海外のファンの間で予期せぬ噂の渦中にいます。驚くべきことに、その「証拠」とされているのは約1年前に撮影された一枚の写真。なぜ過去の写真が今になって炎上し、「シュガーマミー」という刺激的な言葉と共に拡散されているのでしょうか。本件は単なるゴシップに留まらず、K-POPアイドルと事務所、そしてファンダムの複雑な力学を浮き彫りにしています。

なぜこの噂はバイラル化したのか？

• 疑惑の相手が「SM役員」という立場：アイドルと事務所の権力関係を想起させ、様々な憶測を呼んでいます。
• 「シュガーマミー」という刺激的な言葉：経済的な支援者、特に年上の女性を指すこの言葉が、ゴシップとしての拡散力を一気に高めました。
• スホのSMへの「忠誠心」との関連付け：他のメンバーが事務所との関係で揺れる中、SMに残留したスホの行動に、新たな解釈が加えられる形となりました。
• 1年前の写真という「時差」：なぜ今この情報が再燃したのかという謎が、さらなる関心を集めています。

事の発端：グラミー賞での一枚の写真

1年越しの疑惑

騒動のきっかけは、2025年2月2日にスホが米国のグラミー賞授賞式を訪れた際に撮影された写真です。当時、これは「個人的な休暇」とされていました。しかし最近になって、彼の隣を歩く女性がSMの内部取締役であるチェ・ジョンミン氏ではないかと特定され、状況は一変しました。

チェ氏はSMの国際サポートセンターやグローバルビジネスセンターの責任者を歴任した人物であり、現在は同社の内部取締役を務めています。この「個人的な休暇」に会社の役員が同行していたという事実が、ファンの間で様々な憶測を呼ぶことになったのです。

海外ファンの反応：皮肉と憶測が交錯

このニュースは、特に海外のSNSユーザーの間で瞬く間に拡散しました。その多くは、スホとチェ氏の関係を揶揄したり、スホのこれまでの行動と結びつけたりする内容です。

• 「スホと彼のシュガーマミーは同棲中」
  出典：X (旧Twitter) - このツイートは、根拠なく関係性を断定し、噂をさらに過激な方向へと導きました。
• 「へぇ、あれがリーダー…と彼のシュガーマミー？ 個人的な休暇中に？ ロマンチックだね。彼はいつも経営陣のポストを確保したかったんだろう」
  出典：X (旧Twitter) - スホの野心と関連付ける、非常に皮肉のこもったコメントです。
• 「これでスホがSMの犬である理由がわかった」
  出典：X (旧Twitter) - 他のEXOメンバーがSMとの契約問題で揺れた中、一貫して事務所への忠誠を示してきたスホの姿勢を、この噂と結びつけて嘲笑する声も上がっています。

PRISM Insight：ゴシップが映し出すK-POPファンダムの現実

今回の騒動は、単なるアイドルの熱愛説として片付けることはできません。ここには、現代のK-POPファンダムが抱える2つの重要な側面が表れています。

1. 「忠誠心」という物語の再解釈

近年、EXOのメンバー数名が個人レーベルを設立するなど、SMとの関係が変化しています。その中でスホはSMへの残留を選び、その行動はファンから「グループと事務所への忠誠心」の証と見なされてきました。しかし、この噂は、その「美しい物語」を「個人的な利益や特別な関係のため」という、よりシニカルな物語へと書き換える力を持ちます。ファンはアイドルの行動一つ一つに意味を見出し、独自の物語を構築しますが、たった一枚の写真がその物語を根底から覆してしまう危険性を、この一件は示しています。

2. 「シュガーマミー」というミームの威力

この噂が爆発的に拡散した最大の要因は、「シュガーマミー」という国際的に通じるキャッチーなミームの存在です。この言葉は、単なる恋愛関係以上の「権力」と「経済力」が絡む複雑な関係性を暗示します。アイドルと事務所役員という本来であればアンバランスな力関係が、この言葉によって逆転し、「アイドルが役員を利用している」という皮肉な構図を生み出しました。このスキャンダラスな響きが、国境を越えてゴシップを消費する人々の好奇心を刺激し、ミームとして拡散する燃料となったのです。これは、グローバル化したファンダムにおいて、いかに文化的背景に依存しない「分かりやすい言葉」が影響力を持つかを示す事例と言えるでしょう。