MVP流出のハンファ・イーグルス、100万ドルで元MLB投手オーウェン・ホワイトを獲得

KBO最高の「ワンツーパンチ」を失ったハンファ・イーグルス。その投手陣再建の鍵を握るのは、26歳の元MLB投手、オーウェン・ホワイトだ。イーグルスは12月24日、ホワイトと1年総額100万ドルで契約したと発表した。

ホワイトとの契約詳細と期待値

聯合ニュースによると、契約内容は年俸80万ドル、契約金20万ドルとなっている。ノースカロライナ出身のホワイトは、2018年にテキサス・レンジャーズからドラフト2巡目で指名された有望株だった。2023年から2025年にかけてメジャーリーグで登板経験があるものの、通算成績は14イニングで0勝1敗、防御率12.86と苦戦。今季のトリプルAでも0勝8敗、防御率4.44と結果は残せていない。

しかし、イーグルスは彼の潜在能力を高く評価している。球団は「制球力が良く、20代半ばの元有望株として、依然として大きな成長の可能性がある」とコメント。ホワイトはフォーシーム、スイーパー、カッターなど6種類の球種を操り、速球の平均球速はBaseball Savantによると時速92.3マイル（約148.5km）を記録している。

MVPとエースが去った「巨大な穴」

ホワイトの獲得は、今オフに絶対的エース2人を失ったイーグルスにとって急務だった。今季、リーグMVPと投手三冠（17勝、防御率1.89、252奪三振）に輝いたコディ・ポンスはトロント・ブルージェイズへ、16勝を挙げたライアン・ワイスもヒューストン・アストロズへ移籍。このコンビはKBO史上初となる「同シーズンにチームメイト2人が200奪三振以上」という記録を打ち立てており、その戦力ダウンは計り知れない。