米国の原子力潜水艦、韓国釜山に入港韓米同盟の連携強化か

米国海軍のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「USSグリーンビル」が23日、韓国の釜山港に入港。韓国海軍は、今回の寄港が韓米の連携強化と連合防衛態勢の強化に繋がるとの声明を発表しました。

韓国海軍は2025年12月23日、米国の原子力潜水艦が補給と乗組員の休養のため、韓国南東部の主要海軍基地である釜山に入港したと発表しました。今回の寄港は、両国の軍事的な連携を再確認する動きと見られています。

ロサンゼルス級攻撃型潜水艦「グリーンビル」

聯合ニュースによると、入港したのは米国海軍のロサンゼルス級攻撃型潜水艦「USSグリーンビル」です。同艦は23日、ソウルの南東約330kmに位置する釜山の海軍基地に到着しました。

公式な目的は物資の補給と乗組員の休息ですが、韓国海軍は今回の寄港を重要な機会と捉えています。海軍関係者は「USSグリーンビルの入港を機に、韓米海軍間の交流と協力を増進し、連合防衛態勢を一層強化する計画だ」と述べ、同盟の結束を強調しました。

PRISM Insight: 抑止力の誇示

今回の原子力潜水艦の寄港は、公式な目的以上に大きな戦略的意味合いを持ちます。これは、地域の緊張が高まる中で、米国の「拡大抑止」の公約を視覚的に示し、北朝鮮などに対する強力な抑止メッセージを送る狙いがあると分析されます。