スピルバーグ、B・アフレックを「共演NG」に?プールでの「子供泣かせ」事件が20年来の確執の引き金か
巨匠スピルバーグとベン・アフレックの間にあったとされる長年の確執。映画監督マイク・バインダーが明かした、プールサイドでの「子供泣かせ」事件が原因で、ある映画のコラボレーションが破談になったという驚きの真相とは。
映画監督の`keyword`マイク・バインダー`氏がポッドキャスト番組で、ハリウッドの大物`keyword`スティーブン・スピルバーグ`監督と俳優`keyword`ベン・アフレック`の間に長年の確執があったと主張し、話題を呼んでいます。バインダー氏によると、2000年代初頭にスピルバーグ監督の家で開かれたプールパーティーでのある気まずい出来事が原因で、二人の共同作業の可能性が絶たれたといいます。
幻となった共同プロジェクト
この主張は、11月11日にYouTubeで公開されたポッドキャスト番組『One Bad Movie』で明かされました。バインダー氏によれば、確執の発端は彼が監督した2006年の映画『Man About Town』の企画段階に遡ります。当初、スピルバーグ監督はこの企画に強い関心を示し、自身のスタジオ「ドリームワークス」での製作・監督を検討していたそうです。しかし、主演にベン・アフレックがキャスティングされることを知ると、スピルバーグ監督は態度を硬化。「彼とは無理だ」と述べ、製作からも手を引いてしまったとバインダー氏は語ります。
スピルバーグ監督は当時、アフレックが出演した映画『ジーリ』(2003年)が興行的に大失敗したことや、ジェニファー・ロペスとの婚約破棄騒動を理由に挙げたといいます。しかし、バインダー氏は「彼には他にも問題がある」というスピルバーグ監督の言葉から、本当の理由は別にあると感じていました。
プールサイドで起きた「事件」の真相
スピルバーグ監督が明かしたという「本当の理由」。それは、アフレックがまだグウィネス・パルトローと交際していた1997年から2000年の間に起きた出来事でした。スピルバーグ監督はバインダー氏にこう説明したとされています。「私の息子がまだ小さかった頃、プールで遊んでいたんだ。息子がプールから上がった時、服をちゃんと着たベンが入ってきた。すると息子がベンをプールに突き落としたんだ」
「するとベンはひどく腹を立ててね。プールから上がると息子を抱え上げ、プールに投げ返したんだ。それで息子は泣いてしまった」。スピルバーグ監督はそう語り、「彼とは仕事をしたくない。それに彼は冷酷すぎる」と付け加えたといいます。この話を聞いたアフレックは、バインダー氏に電話をかけ、「スピルバーグが、俺が彼の子供を水に投げ込んだって言ったんだろ?それが理由で映画に出られないのか?」と、既に理由を察していた様子だったそうです。
ネットではアフレック支持の声、そしてオスカーでの「リベンジ」
この逸話が公になると、ソーシャルメディアでは驚きの声と共に、スピルバーグ監督の対応を批判し、アフレックを擁護する意見が多数を占めました。あるユーザーは「もし自分の子供が服を着た大人をプールに突き落としたら、私ならその大人にチップを渡して、マナーを教えてくれてありがとうと言うだろう」とコメントしています。
奇しくも時を経て、2013年のアカデミー賞では、アフレックが監督した『アルゴ』が作品賞を受賞し、スピルバーグ監督の『リンカーン』を打ち負かすという展開が待っていました。バインダー氏はこの時、アフレックに「今夜ならスピルバーグ一家を全員プールに投げ込んでも許されるぞ」と冗談交じりのメッセージを送ったと明かしています。
この逸話は単なるゴシップに留まらず、ハリウッドの権力構造を浮き彫りにします。トップ監督の個人的な感情や、些細とも思える私的な出来事が、数百万ドル規模の映画プロジェクトのキャスティングや製作そのものを左右する現実を示唆しています。これは、業界の頂点における意思決定が、いかに人間的な、時には個人的な感情に影響されるかを示す貴重なケーススタディと言えるでしょう。
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