ロマンスと殺人が交錯するアイドルの世界 ENA新ドラマ『I Dol I』が描く光と影

韓国の放送局ENAが、ファンの夢と悪夢を同時に描く新たな月火ドラマ『I Dol I』の放送を開始しました。本作は、ロマンスと殺人事件という対照的な要素を融合させた異色の作品で、K-カルチャーファンの間で早くも注目を集めています。

Dramabeansのプレミア情報によると、本作は全12話構成。ジャンルは犯罪、ロマンティックコメディ、サスペンスが複合的に絡み合い、物語は一人のアイドルを中心に展開されます。華やかな世界の裏側で巻き起こるロマンスと、忍び寄る殺人事件の影が、視聴者に緊張感あふれる体験を約束します。

制作はENAが担当し、毎週月曜日と火曜日に放送。また、グローバル配信はKocowaとNetflixが担当しており、世界中の視聴者がほぼ同時にこのユニークな物語に触れることができます。

PRISM Insight: 「ジャンル・ハイブリッド」の進化

PRISMの分析では、『I Dol I』は単なる新作ドラマに留まらず、近年のK-ドラマ市場で主流となっている「ジャンル・ハイブリッド」の進化形と見ています。かつてはロマンスやコメディが中心でしたが、近年は『ヴィンチェンツォ』（コメディ＋ノワール）や『悪鬼』（ホラー＋ミステリー）のように、複数のジャンルを巧みに融合させ、より複雑で深みのある物語を求めるグローバル視聴者のニーズに応える傾向が顕著です。『I Dol I』の「ロマンス＋犯罪スリラー」という組み合わせは、アイドルの華やかなイメージの裏に潜む社会問題を浮き彫りにし、K-ドラマの物語表現が新たな成熟期に入ったことを示唆しています。