『フレンズ』の猿マルセルは嫌われ者だった？共演女優が30年後の今、語る撮影の舞台裏

大人気シットコム『フレンズ』に登場する愛らしい猿のマルセル。しかし、その笑顔の裏で、キャスト全員が彼との共演に頭を悩ませていたことが明らかになりました。ゲスト出演した女優のメロラ・ハーディンがエンターテインメント・ウィークリー（EW）に対し、「みんな『フレンズ』の猿を嫌っていました」と衝撃の事実を語りました。

「完全にパニックだった」髪を引っ張られるシーンの恐怖

ハーディンは、1994年に放送されたシーズン1のエピソード「フィービーのロックスター」で、デヴィッド・シュワイマー演じるロスと親密になろうとする役を演じました。しかしその最中、マルセルに髪を引っ張られるシーンで、彼女は内心「完全にパニックだった」と告白しています。彼女は、猿を刺激しないように平静を装いながら、視聴者にはパニックに見えるように振る舞うという、二重の演技を要求されたと説明しました。「猿が私が本気で怖がっていると思わないようにしながら、観客にはそう感じさせなければなりませんでした」と、当時の難しい撮影状況を振り返りました。

シュワイマーの長年の不満とトレーナーの反論

ハーディンの証言は、主演のデヴィッド・シュワイマーが長年抱いてきた不満を裏付けるものです。シュワイマーは1995年のEWのインタビューで「あの猿が憎い。死んでしまえばいいのに」と発言。さらに2021年の再会特別番組でも、猿のせいで撮影が何度も中断し、段取りが台無しになったと不満を漏らしました。一方で、猿のトレーナーだったマイク・モリス氏は、シュワイマーがマルセルが観客の笑いを誘うことに「嫉妬していた」と反論しており、両者の見解は対立しています。