7年ぶり衝撃の再登場『ストレンジャー・シングス5』カリ役女優が明かす「丸刈りシーン」の舞台裏

7年越しの伏線は、回収されるのでしょうか？ Netflixの大ヒットシリーズ『ストレンジャー・シングス』の最終シーズンで、多くのファンが待ち望んだキャラクター、イレブンの「姉」であるカリ（ナンバー8）がサプライズで再登場しました。演じるリネア・ベルテルセンが、Entertainment Weeklyとのインタビューで、復帰の経緯と衝撃的な撮影の裏側を語りました。

「すべてをゼロから始めた」丸刈りシーンの覚悟

シーズン5の第5話で、カリは再び実験施設に囚われ、髪を剃られるというショッキングな姿で登場します。ベルテルセンによると、このシーンは実際にカメラの前で髪を剃って撮影され、しかも撮影初日に行われたといいます。「ワンテイクで撮る必要がありました」と彼女は振り返ります。この経験は、シーズン2の反抗的なティーンだったカリとは全く異なる、無力さと恐怖を象徴するものだったと語ります。「彼女が経験している状況を考え、キャラクターをゼロから作り直しました」とベルテルセンは述べ、内面の変化を表現する必要があったことを強調しました。

3年前の電話とダファー兄弟の計画

カリの再登場は、実は3年前から計画されていました。シリーズのクリエイターであるダファー兄弟は、ベルテルセンに直接電話をかけ、復帰のアイデアを伝えたそうです。兄弟はEntertainment Weeklyに対し、「シーズン2で彼女を置き去りにしたことが、ずっと未解決の問題のように感じていた」と語っており、物語上、そしてテーマ上、彼女を呼び戻す必然性が生まれたと明かしました。ベルテルセン自身は復帰を予期していなかったものの、「彼らがキャラクターでやりたいことがあったのは、とても素敵なこと」と快諾したといいます。

ヴェクナを倒しても終わらない戦い

最終シーズンにおけるカリの役割は、単なる再会に留まりません。彼女は、ヴェクナを倒すだけでは戦いは終わらないという重要な警告をイレブンに伝えます。彼女を捕らえたケイ博士のような人物が、今後も超能力を持つ子供たちを兵器として利用しようと追い続けるだろう、と。彼女の存在は、物語の脅威が単一の怪物ではなく、より大きな組織的な悪であることを示唆しているように見えます。