『セックス・アンド・ザ・シティ』のクリスティン・デイヴィスが明かす、「不機嫌になった」最悪のラブシーン撮影秘話

人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の完璧なシャーロットにも、許容できない撮影があったようです。シャーロット役を演じたクリスティン・デイヴィスが、自身のポッドキャストで、あるラブシーンの撮影があまりにひどく「不機嫌になった」と告白し、話題となっています。

エンターテインメント・ウィークリーが2025年12月24日に報じたところによると、デイヴィスは自身のポッドキャスト『Are You a Charlotte?』でこの裏話を明かしました。彼女は1998年から2004年までHBOの人気シリーズで6シーズンにわたりシャーロットを演じ、ラブシーンも数多く経験しましたが、特に記憶に残る不快な経験があったと語っています。

深夜撮影と好ましくない脚本

デイヴィスが具体的に言及したのは、シーズン2のエピソード「Four Women and a Funeral」での撮影です。このエピソードでシャーロットは、墓地で出会った妻を亡くしたという男性ネッドと恋に落ちます。しかし、後に彼の悲しみは嘘だったことが判明するストーリーでした。

「あのラブシーンは好きではありませんでした。しかも、撮影のために夜11時ごろに現場に入らなければならなかったんです。だから、とても不機嫌でした」とデイヴィスは振り返ります。彼女は、相手役の俳優カート・ドイッチュに非があったわけではないと明確にしながらも、もともと好きではなかった脚本に加え、急な深夜の撮影スケジュールが重なったことが不満の原因だったと説明しました。

華やかな世界の舞台裏

デイヴィスによると、このようなスケジュールの変更は日常茶飯事だったといいます。「休みだと思っていた日に、突然シーンの撮影が入ることがあるのです」と彼女は語ります。主要キャストの撮影時間を確保するため、他の俳優の撮影が深夜にずれ込むことは珍しくなかったようです。

「制作会社はあなたの時間を所有しています。そして、私たちはグループの一員であることを常に考えなければなりません。チームプレイヤーでなければ、うまくいかないのです」と、デイヴィスは当時の厳しい制作環境を語りました。この告白は、視聴者が見る華やかなシーンの裏には、俳優たちのプロフェッショナリズムと忍耐があることを示唆しています。