「噛むだけダイエット」から「タバコで減量」まで?歴史が物語る奇妙で危険なダイエット法
100年前、人々はどんな方法で痩せようとしていたのでしょうか?ひたすら噛む、ワインとステーキだけ食べる、タバコを吸う...。現代の視点から見ると信じがたい、歴史上の奇妙で危険なダイエット法をPRISMが解説します。
「脂肪を以上も減らし、過去で最も体調が良い。頭は冴え、体は軽く、歩くのが楽しい」。これはにが絶賛した自身の減量成果です。彼が生み出した「フレッチャリズム」は、当時の産業界の大物をも魅了しました。現代の「バイオハッキング」に通じる、歴史上の奇妙で、時に危険なダイエット法の世界を覗いてみましょう。
噛むことから始まった「科学的」ダイエット
「偉大なる咀嚼家」の異名を持つが提唱したのは、食べ物を飲み込む前に「パルプ状になるまで噛む」というシンプルな方法でした。これにより食事のペースが落ち、食べる量が減ると考えられたのです。また、には、医師から学んだ方法としてが「砂糖とデンプンを避ける」食事法を広めました。これは現代の低糖質ダイエットの元祖とも言えますが、彼の朝食メニューは「牛肉、羊肉、腎臓、魚のグリルなどを4~5オンス」という、かなり肉々しいものでした。
華やかな世界の裏側:セレブたちの極端な減量法
流行はいつの時代も華やかな世界から生まれます。の映画スター、は、体重を批判された後、ラムチョップ、パイナップル、ブラックコーヒーだけでも減量したと伝えられています。彼女は「美しくあるためには苦しまなければならないというのは真実。でも、痩せるためには地獄の苦しみを味わうのよ」と語ったそうです。また、ハリウッドの栄養アドバイザーだったが推奨した、糖蜜、ビール酵母、小麦胚芽パンといった独特の組み合わせも一世を風靡しました。
命を削る「究極の選択」
美への探求は、時に危険な領域に踏み込みます。広告界の大物は、「甘いものの代わりにラッキー(タバコ)に手を伸ばそう」というキャッチコピーを考案し、までにラッキーストライクを米国トップの銘柄に押し上げました。さらにには、アンフェタミンを主成分とするダイエットピルが登場。には、液体プロテインのみを摂取する過酷なダイエット法が流行し、複数の死亡例が報告され社会問題にまで発展しました。
「楽して痩せたい」という人間の欲望は、時代を超えて普遍的です。かつての奇妙なダイエット法は、現代のSNSで流行する極端なウェルネス・トレンドやバイオハッキングと本質的に変わりません。媒体が雑誌やファックスからTikTokに変わっても、科学的根拠の薄い情報に飛びついてしまう心理は、今も昔も同じなのです。
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