イエメンの強権指導者が「国家反逆罪」に。Aidarous al-Zubaidi 2026年解任の衝撃
2026年1月7日、イエメンの強権指導者 Aidarous al-Zubaidi 氏が国家反逆罪で解任されました。サウジ主導連合との対立が激化する中、南部独立をめぐる情勢を詳しく解説します。
握手は交わしていましたが、その背後では拳を握りしめていました。イエメンの暫定政権内で続いていた危うい協力関係が、ついに崩壊しました。ロイター通信によると、2026年1月7日、指導者評議会(PLC)のラシャド・アル・アリミ議長は、南部移行評議会(STC)のリーダーであるアイダルース・アル・ズベイディ氏を評議会メンバーから解任し、「国家反逆罪」の疑いで検察に送致したと発表しました。
Aidarous al-Zubaidi 氏をめぐる「逃亡」と「潜伏」の食い違い
今回の解任劇は、非常に緊迫した状況下で進んでいます。サウジアラビア主導の連合軍は、同氏がリヤドへの召喚に応じず「行方不明の目的地へ逃亡した」と発表しました。しかし、同氏が率いる南部移行評議会(STC)はこの発表を強く否定しており、ズベイディ氏は現在も南部の拠点アデンにとどまり、職務を継続していると主張しています。
アル・アリミ議長が発行した布告では、ズベイディ氏に対して「武装集団の結成」「共和国の政治・軍事的地位の毀損」「軍事反乱の主導」といった重い罪状が並べられています。2026年1月2日にズベイディ氏が、南部独立に向けた住民投票を含む「2年間の移行期間」を宣言したことが、決定的な決裂を招いたと見られています。
南部イエメンの「強権政治家」が歩んだ波乱の軌跡
1967年生まれのズベイディ氏は、かつて空軍将校としてキャリアをスタートさせましたが、その人生はイエメンの混迷と重なります。1994年の内戦で敗北し亡命を余儀なくされた後、武装組織を結成して北部の勢力に抵抗し続けました。一時は死刑判決を受けたこともありましたが、その後復権し、2015年にはアデン州知事に任命されるなど、南部を代表する政治家へと登り詰めました。
アラブ首長国連邦(UAE)の後押しを受けたSTCは、強力な準軍事組織を保有しており、政府軍としばしば衝突してきました。ズベイディ氏は「南部アラビア」という独立国家の再建を掲げ、パレスチナ問題の解決を条件に「アブラハム合意」への参加にも前向きな姿勢を示すなど、独自の外交路線を展開してきたことでも知られています。
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