アストン・ヴィラ優勝確率5%の壁、プレミアリーグ三つ巴の覇権争いの行方

絶好調で首位アーセナルに迫るアストン・ヴィラ、しかし優勝確率はわずか5%。プレミアリーグのタイトルレースがアーセナル、マンチェスター・シティ、そしてアストン・ヴィラの三つ巴の様相を呈する中、クリスマスシーズンの過密日程が各チームの真価を問い始めています。

快進撃ヴィラ、立ちはだかる「5%」の壁

ウナイ・エメリ監督率いるアストン・ヴィラは、首位アーセナルとわずか勝ち点3差の3位につけ、優勝争いのダークホースと目されています。先日行われたマンチェスター・ユナイテッド戦での2-1の勝利は、公式戦10連勝という、トップリーグのチームとしては1914年以来の快挙でした。

この躍進の中心にいるのが、MFのモーガン・ロジャースです。シーズン序盤は最初の7試合でゴールに絡むことができませんでしたが、直近15試合では11ものゴール関与を記録。特筆すべきは、今季リーグ戦での7ゴールが、わずか2.86という「xG（ゴール期待値）」から生まれている点です。これは、チャンスの質以上に高い決定力でゴールを決めていることを示しています。しかし、AFP通信によると、サッカー分析会社Optaが算出するヴィラの優勝確率は5%にとどまります。今週末の4位チェルシー戦、そしてその後のアーセナル戦が、彼らの真価を証明する機会となりそうです。

主力離脱に苦しむリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッド

一方、他の強豪チームは主力選手の離脱に頭を悩ませています。リヴァプールは、モハメド・サラーがアフリカネイションズカップでエジプト代表として招集されている上、アレクサンデル・イサクが脚の骨折で少なくとも2ヶ月の離脱を余儀なくされました。これにより、得点源としてウーゴ・エキティケへのプレッシャーがさらに高まることになります。

また、マンチェスター・ユナイテッドは、チームの要であるキャプテンのブルーノ・フェルナンデスがハムストリングの負傷で離脱。ルベン・アモリム監督は彼を「代えの利かない選手」と評しており、チームにとって大きな痛手となるのは間違いありません。