トランプ氏がガザ停戦でハマスを威嚇、イスラエルと協力し2025年内の再建を示唆

「ガザは非常に厳しい地域だが、再建はすぐに始まるだろう」。次期政権への返り咲きを確実にしたドナルド・トランプ氏が、中東情勢に対して極めて対照的な二つのメッセージを発信しました。一方ではイスラエルを称賛しつつ、もう一方ではハマスに対して停戦に応じなければ厳しい報いがあると警告しています。

トランプ氏のガザ停戦戦略と中東の再編

アルジャジーラの報道によると、2025年12月30日、トランプ氏はガザ地区の再建を早期に進める意向を表明しました。同氏はガザの現状を「タフな近隣（tough neighbourhood）」と表現し、人道支援とインフラ整備の必要性に触れる一方で、ハマスに対しては強い圧力をかけ続けています。この動きと並行して、イエメンの大統領評議会がUAEとの防衛協定を破棄するなど、地域内の勢力図に変化が生じています。

アジアと中東で同時多発する地政学的リスク

中東が再建へと動き出す一方で、東アジアでは緊張が続いています。中国軍は台湾周辺で2日目となる実弾演習を実施しました。また、南アジアのバングラデシュでは、同国初の女性首相を務めたカレダ・ジア氏が79歳で死去し、国内政治の節目を迎えています。シリアでは経済再建を目指し、新しい紙幣が発行されるなど、各国が激動の2025年末をそれぞれの課題と共に過ごしています。