タイカンボジア国境紛争2025：18人の兵士が155日ぶりに帰還
2025年12月31日、タイは拘束していた18名のカンボジア兵士を解放しました。タイカンボジア国境紛争2025における新停戦合意後の信頼構築に向けた動きを詳しく報じます。101人の死者を出した激しい衝突の背景と今後の展望を解説。
銃声が止み、平穏への第一歩が踏み出されました。タイ政府は2025年12月31日、約5ヶ月間にわたり拘束していた18名のカンボジア兵士を解放しました。今回の措置は、両国が流血の事態を招いた国境紛争を終結させるための停戦合意に達してからわずか3日後の出来事です。
タイカンボジア国境紛争2025：信頼構築に向けた兵士の送還
カンボジア国営通信（AKP）が伝えたところによると、兵士たちは現地時間午前10時にパイリン州のプルム国境ゲートに到着しました。タイ外務省は声明で、今回の送還について「善意の表れであり、信頼構築のためのデモンストレーションである」と説明しています。兵士たちは7月から155日間にわたってタイ側に拘束されていました。
今回の兵士引き渡しは当初、火曜日に予定されていましたが、タイ側が「カンボジアによる停戦合意違反があった」と主張したことで一時延期されていました。カンボジア側はこの主張を否定しています。
激化した武力衝突と仲裁の背景
この数週間、両国間では戦闘機による出撃やロケット弾、迫撃砲の応酬が続き、死者は少なくとも101人に達し、50万人以上の住民が避難を余儀なくされました。事態が悪化した背景には、ドナルド・トランプ米大統領とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相が仲裁した7月の停戦合意が、今月初めに崩壊したことがあります。その後、先週末に改めて結ばれた新停戦合意が土曜正午から発効しています。
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