韓国の李在明大統領が2026年初に訪中、習近平主席と半導体・核問題を協議へ

2019年以来、約6年ぶりの「氷解」となるのでしょうか。韓国の李在明大統領が来週、中国を国賓として訪問することが明らかになりました。米中対立が激化するなか、経済的な実利と安保の安定を同時に狙う難しい外交の舵取りが始まります。

李在明大統領の訪中：経済と半導体サプライチェーンの再構築

ソウルの大統領府が発表した内容によると、今回の訪中は来週の日曜日から3日間の日程で行われます。李大統領は北京で習近平国家主席と会談した後、上海を訪問して帰国の途につく予定です。今回の会談では、半導体、電気自動車（EV）、バッテリーといった戦略産業におけるサプライチェーンの協力が主要な議題となります。

北朝鮮問題と安全保障への影響

経済分野だけでなく、北朝鮮の核問題についても深い議論が行われる見通しです。李大統領は以前、南北関係が「非常に危険な状況」にあると警告しており、地域の安定に向けた中国の役割を強調するものと見られます。ロイターなどの海外メディアは、今回の訪中がアメリカとの同盟を維持しつつ、中国との関係を改善しようとする「均衡外交」の試金石になると分析しています。