ポルシェが米国で17万3,000台超のリコール、後方カメラの不具合が判明

ポルシェが米国で17万3,000台以上の車両をリコール。後方カメラの映像不具合が原因で、安全基準違反の恐れがあります。対象車種や対応策、ブランドへの影響について詳しく解説します。

17万台を超える高級車に、安全上の懸念が浮上しました。ロイター通信によると、独高級車メーカーのポルシェは、米国において17万3,000台以上の車両を対象とした大規模なリコールを実施すると発表しました。今回の問題は、後方カメラの映像が適切に表示されない不具合に起因しています。

ポルシェ米国リコール 17万3000台の背景と技術的課題

今回のリコールの核心は、リアビューカメラ（後方カメラ）のソフトウェアの問題にあります。米国国家道路交通安全局（NHTSA）の基準では、後退時に一定時間内に鮮明な映像を表示することが義務付けられていますが、対象車両では映像が遅延したり、表示されなかったりするリスクがあることが判明しました。

後方カメラの不具合は、歩行者や障害物の発見を遅らせ、衝突事故のリスクを高める可能性があります。安全基準に敏感な米国市場において、ポルシェはこの問題を迅速に解決する必要に迫られています。

ポルシェは対象車両のオーナーに対し、無償でのソフトウェアアップデートを実施する予定です。多くの車両はディーラーでの作業が必要になると見られていますが、一部の最新モデルではオンライン（OTA）による修正が期待されています。リコール費用やブランドイメージへの打撃は避けられない見通しです。