2026年日韓首脳会談:奈良で奏でた未来への和音と経済安保の現在地
2026年1月、奈良で開催された日韓首脳会談。李在明大統領と高市早苗首相は、サプライチェーン安定化や長生炭鉱の遺骨DNA鑑定合意など、経済・歴史の両面で進展を確認しました。CPTPP加入への展望も含めた最新の外交状況をChief Editorが分析します。
奈良の古都で響く和太鼓の音色。しかし、その親密な演出の裏では、サプライチェーンの安定化と歴史問題の解決という極めて現実的な交渉が進められていました。韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は2026年1月14日、2日間にわたる日本訪問を終えました。今回の会談は、日本側の高市早苗首相との間で、経済協力と人道的課題における「小さくも意味のある進展」を確認する場となりました。
2026年日韓首脳会談で示された経済安保の連携
聯合ニュースによると、両首脳は半導体製造に不可欠なレアアースなどのサプライチェーンの安定化について、緊密に協力することで一致しました。これは最近、中国が日本に対して輸出規制を強化している背景を受けた動きと見られます。また、韓国は12カ国が加盟するCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)への加入意欲を改めて表明しました。
歴史問題とソフトパワーによる信頼構築
歴史問題においても進展がありました。両首脳は1942年に山口県の長生炭鉱で発生した水没事故の犠牲者遺骨について、DNA鑑定を実施することに合意しました。この事故では、136人の韓国人徴用工を含む183人が犠牲となっています。高市首相がこの問題を自ら提起したことは、人道的協力の強化を象徴する出来事として受け止められています。
一方で、外交的な演出も目立ちました。両首脳はK-POPに合わせて太鼓を演奏し、奈良の法隆寺を共に訪れるなど、親密さをアピールしました。これは、保守的な歴史観を持つとされる高市政権下での関係悪化を懸念していた層に対し、関係改善の継続性を印象付ける狙いがあると考えられます。
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