LG Gallery TVがついに登場。Samsung The Frameの独走に挑むアートテレビの新機軸

部屋を飾る「アートテレビ」の勢力図が大きく変わります。これまで Samsung の 「The Frame」が独占してきたこのカテゴリーに、LG がついに独自の刺客を送り込みました。インテリアに溶け込むデザインと、数千点に及ぶデジタルアートを武器にした 「LG Gallery TV」の発表は、ライフスタイル家電市場における新たな戦いの火蓋を切るものとなります。

LG Gallery TV と Samsung The Frame の直接対決

The Vergeの報道によると、LG は、ユーザーがテレビを視聴していない時でも、芸術作品や映画のような映像、さらにはゲームのシーンなどを表示できる新しいテレビラインナップを発表しました。この新製品は、2025年 初めに提供が開始された 「Gallery+」サービスを活用しています。このサービスには 数千点 のビジュアルコンテンツが含まれており、無料オプションも用意されていますが、その機能をフルに活用するにはサブスクリプション登録が必要です。これは Samsung が展開する 「Art Store」と同様のビジネスモデルを採用した形となります。

拡大するアートテレビ市場と競合の動向

近年、テレビは単なる家電から「家の雰囲気を作るインテリア」へと進化を遂げています。これまで TCL や Hisense といった中国メーカーもこのカテゴリーに参入し、着実にシェアを広げてきました。今回、LG が本格的に参入することで、プレミアムアートテレビ市場の競争はさらに激化すると予想されます。各社はハードウェアのスペックだけでなく、提供されるデジタルアートの「質」と「量」でしのぎを削ることになるでしょう。